スポーツ

シャラポワの釈明は怪しい?使用したのはポピュラーなドーピング薬だった!

20160309sharapova

 プロテニス選手のマリア・シャラポワが、禁止薬物「メルドニウム」の使用を告白し、出場停止処分を受け入れると表明した。シャラポワは10年以上にわたって医師に処方してもらっていたと語っているが、ドーピング事情に詳しいスポーツトレーナーは、この釈明は怪しいと語る。

「心臓病の治療薬であるメルドニウムは競技力を向上する効果でも知られており、製薬会社のあるラトビアでは主要な輸出品になっているなど東欧やロシアではポピュラーな薬物です。しかし、日本やアメリカでは医薬品として認可されていないのが現実。シャラポワはロシア出身とはいえ6歳からアメリカに住み続けており、永住権も持っています。そんな彼女が治療目的でメルドニウムの処方を受けていたとは信じがたいですね」

 そんなシャラポワのケースは日本人選手にとっても対岸の火事ではなさそうだ。メルドニウムは1月1日に世界アンチ・ドーピング機関(WADA)の禁止リストに追加されたばかりで、それまでは法律違反薬物ではなかったのである。前出のスポーツトレーナーはこう語る。

「日本では『ドーピングは邪道』という意識が強く、法律違反薬物とは無縁という意識の選手や指導者が多いのですが、それゆえに摂取してしまうケースがあるのです。欧米ではたとえ市販薬でも選手や指導者だけの判断で服用することはありませんが、日本では葛根湯が原因で失格になったケースもあるほど。今回のメルドニウムも旧ソ連諸国ではごく普通に処方されている薬なので、摂取経験のある日本人がいないとは断言できません」

 最近は外国人コーチの指導を受けたり、国外に拠点を設けるアスリートも少なくない。その環境では法律違反薬物に対して今まで以上に高い意識が求められるだろう。今夏に迫ったリオデジャネイロ五輪を前に、日本からドーピング検査の失格者が出ないことを祈るばかりだ。

(金田麻有)

カテゴリー: スポーツ   タグ: , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    デキる既婚者は使ってる「Cuddle(カドル)-既婚者専用マッチングアプリ」で異性の相談相手をつくるワザ

    Sponsored

    30〜40代、既婚。会社でも肩書が付き、責任のある仕事を担うようになった。周囲からは「落ち着いた」なんて言われる年頃だが、順調に見える既婚者ほど、仕事のプレッシャーや人間関係のストレスを感じながら、発散の場がないまま毎日を過ごしてはいないだ…

    カテゴリー: 特集|タグ: , |

    これから人気急上昇する旅行先は「カンボジア・シェムリアップ」コスパ抜群の現地事情

    2025年の旅行者の動向を予測した「トラベルトレンドレポート2025」を、世界の航空券やホテルなどを比較検索するスカイスキャナージャパン(東京都港区)が発表した。同社が保有する膨大な検索データと、日本人1000人を含む世界2万人を対象にした…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , |

    コレクター急増で価格高騰「セ・パ12球団プロ野球トミカ」は「つば九郎」が希少だった

    大谷翔平が「40-40」の偉業を達成してから、しばらくが経ちました。メジャーリーグで1シーズン中に40本塁打、40盗塁を達成したのは史上5人目の快挙とのこと、特に野球に詳しくない私のような人間でも、凄いことだというのはわかります。ところで、…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , |

注目キーワード

人気記事

1
長与千種がカミングアウト「恋愛禁止」を破ったクラッシュ・ギャルズ時代「夜のリング外試合」の相手
2
暴投王・藤浪晋太郎「もうメジャーも日本も難しい」窮地で「バウアーのようにメキシコへ行け」
3
日本と同じ「ずんぐり体型」アルプス山脈地帯に潜む「ヨーロッパ版ツチノコ」は猛毒を吐く
4
侍ジャパン「プレミア12」で際立った広島・坂倉将吾とロッテ・佐藤都志也「決定的な捕手力の差」
5
怒り爆発の高木豊「愚の骨頂!クライマックスなんかもうやめろ!」高田繁に猛反論