テリー そういえば、旦那さんとは、確か「交際2週間のスピード婚」みたいな話題になりましたよね。どういうことだったんですか?
高橋 まず、ある雑誌の編集の方に「お誕生日会をさせてほしい」って言われまして。最初はお断りしてたんですけど、「50歳以上の独身ばかりが集まる会だから気楽に」ということだったので足を運びましたら、そこに彼がいたんです。
テリー 旦那さんも初婚なんですか?
高橋 はい。ちゃんとお仕事もしてるのに、50を過ぎて一度も結婚したことがないと聞いて、最初は「ちょっと変わった人なんじゃ?」と思いましたね。
テリー でも話してみたら、イメージが違って一目ボレ、みたいな?
高橋 いえ、そうでも‥‥(笑)。
テリー あれぇ? だって2週間で結婚でしょう?
高橋 そのあと、お仕事でイタリアに行く機会があったんですけど、その時に彼が「僕も洋服が大好きで、イタリアによく買いに行くんです。一緒に行っていいですか?」って。
テリー おお、積極的だ。
高橋 もちろん仕事で行ってますから、全然相手もできなかったんですけど、最後に1日だけお休みがあったので、フィッティ美術館に行こうと思ったんです。そしたら彼がチケットを手配してくれたり、同行のメイクさんやスタイリストさんの荷物も全部持ってくれたり、いろいろ尽くしてくれまして。とてもジェントルマンで、スマートだったんですね。
テリー そんな夢のような男が、まだ日本に残っていましたか!
高橋 あとで聞いたら、そこはかなり頑張ったらしいんですけど(笑)。でも、なんてみんなにも優しい、ステキな人だな、と思って。
テリー それは思いますよね。そこで、おつきあいが始まったと。
高橋 そうですね。そのあと、東京に戻って来て、何度か友達とかと一緒に遊んでいるうちに。
テリー プロポーズは、どこでされたんですか?
高橋 彼の家の近所に、ドラマのロケでもよく使うテラスみたいなレストランがあって、そこで。
テリー それは、何回目のデートですか?
高橋 つきあって2週間ですから、2人でデートしたのは2回目ぐらい。
テリー やっぱり早いね。どんな決め文句にやられたの?
高橋 酔ってたからよくわからないんですけど(笑)、「結婚してくれ」みたいなことを言われたような気がしたから、「それはプロポーズですか?」と聞いたら、「そうです」って言うので、「じゃあ、はい」と。
テリー あれれ、何だか適当だな(笑)。じゃあ、何でこのタイミングでの結婚を決意されたんですか?
高橋 よく「結婚は修行の場だ」、みたいなことが言われているじゃないですか。誰に言われたか忘れましたけど、「一度も結婚しないで苦労を知らないと、死後の世界で大変なことになるよ」って言われたことがあるんですよ。
テリー それ、何かすごい話だね。
高橋 死後の世界がつらいなんて嫌じゃないですか。あと、この年まで自分のわがままを通させてもらいましたから、「一度ぐらい結婚をしておこうかな」と思ったんです。
テリー じゃあ、今は修行中の身なんだ。
高橋 そうですね(笑)。そういうところもあると思います。