3月17日に放送された広末涼子主演のテレビドラマ「ナオミとカナコ」(フジテレビ系)の視聴率が6.8%を記録。全話を通して最終回が最も低い視聴率となってしまった。
「初回視聴率7.9%でスタートした『ナオミとカナコ』ですが、その後も数字を上げることはなく、全話1ケタで完走。回を追うごとに視聴者が離れていく結果となりました。やはり夫殺しというテーマが、ファミリー層から避けられてしまった可能性があります」(テレビ誌記者)
そんな同ドラマのラストは、殺人を犯したナオミとカナコ演じる広末涼子と内田有紀が海外逃亡を計画。そして警察がすぐ近くまで迫る中、2人が空港の出国審査を通過したところで物語は幕を閉じた。
そのため、2人が逮捕されたかどうかは明かされず、結果は視聴者の想像に委ねる形となった。今回、ドラマのラストを曖昧にしたのには理由があるという。
「視聴者の目が厳しい昨今、殺人を犯した人間が逃げ切るというラストを明確に描いてしまうと、苦情が殺到するおそれがあります。そこで制作サイドは、あえて結末を曖昧にしたのでしょう。しかしその結果、ネットでは『結局、捕まったのか、逃げ切ったのかどっちなんだ?』『中途半端なラスト』と、スッキリしない結末に不満の声を上げる視聴者も目立ちました」(前出・テレビ誌記者)
とはいえ、中国人社長演じる高畑淳子の熱演や、放送中のネット掲示板での盛り上がりなど、様々な話題を呼んだ「ナオミとカナコ」。視聴率は低くとも、視聴者の記憶には残るドラマになったのかもしれない。
(森嶋時生)