3月24日に発売された週刊新潮で、20代女性との海外への不貞旅行が報じられ、5人もの女性と不貞関係にあったことを認めた乙武洋匡氏。即座に謝罪文を発表したものの、ネットを中心に広がった批判を沈静化できず、29日には「今夏の参院選への出馬を断念」と報道された。
不貞報道がなければ自民党公認での出馬が決定的だったという乙武氏だが、彼の目指すところは国会議員ではなく「さらに先」にあるという証言が聞こえてきた。乙武氏と面識のあるマスコミ関係者は言う。
「彼は20代の頃から各党に出馬を打診されているのですが、本気で考えるようになったのはここ数年のことなんです。元々、政界進出の意欲は高く、『どこかのタイミングで』と思っていたようなのですが、他の議員に埋もれる中途半端な立場では出たくなかった。そんな彼が目標として据えたのが『2020年の東京都知事』です」
2013年に東京五輪開催が決まり、当時の猪瀬知事が失脚。なんとしても「自分がなる」と決意したのだという。
「この話は周囲にたびたび公言していますし、2014年に乙武さんが出版した『社会不満足』という本の中でも、哲学者の東浩紀氏とジャーナリストの津田大介氏から、あくまでも『そそのかされる』という体裁で『2020年、東京オリンピックは乙武都知事のもとで!?』というコーナーを自ら設けている。4年後に都知事の椅子に着いているのが目標ですから、彼にとって今年の参院選はそもそも足がかりでしかなかったんですよ」(前出・マスコミ関係者)
一国会議員では満たされない乙武氏の野心。今後4年間、彼の動向を注視したい。