元横浜DeNA監督の中畑清氏がテレビで舛添都知事を厳しく批判した。9日に放送された「グッド!モーニング」(テレビ朝日系)にゲスト出演した中畑氏は「お金を返せばいいという感覚は納得いかない」と切り出すと、「信頼を失ってまで都知事を続けられないでしょ」と辞任を勧めた。
さらに、「私だって責任を取って辞任した。(舛添都知事も)覚悟を決めるべき」と斬り捨てた。これに対して視聴者からはおおむね好意的な意見が出ているが、事はそう簡単ではないようだ。
中畑氏といえば2010年の参院選挙でたちあがれ日本から比例区で出馬。党で2番目の11万1597票を獲得したが、たちあがれ日本は1議席しか獲得できず、落選した経験を持つ。
「後になって中畑氏は『当選しなくてよかった』とコメントしていますが、実際は政治家に未練たらたらだったとか。2012年に横浜DeNAが誕生し監督に就任したので、政治家への思いが表に出てくることはありませんでしたが、今はフリーですからね。東京都知事の椅子を狙ってもおかしくありません。そのために舛添都知事に辞任を勧めていると見ることもできます」(週刊誌記者)
明るくひょうきんなキャラクターで現役時代の口癖が「絶好調」ということもあって単純な人物だと思われがちだが、根回しはお手のもので実は極めて政治家向きだという説もある。
「横浜から監督のオファーがあった時のことです。通常であれば横浜の条件を吟味して受けるかどうか決めるものですが、中畑氏はまず巨人軍の監督の可能性がないのか探ったそうです。関係者からそれはほぼないという確証を得たうえで横浜のオファーを受けました。長嶋終身名誉監督にも相談し、DeNA監督就任のお墨付きまでもらったと言われています」(スポーツ紙記者)
近く都知事選挙であの中畑節を聞くことがあるかもしれない。