お笑い芸人の陣内智則が「ナカイの窓」(日本テレビ系)の海外ロケでわがままを通し、それが原因で日本テレビから出入り禁止を食らったというニュースが話題になっている。
そのわがままとは、ハワイロケに向かう飛行機でメインMCの中居正広がファーストクラスだったのに対し、共演者陣にはエコノミークラスしか用意されておらず、陣内が「信じられへん!」と激怒。その場で全員をビジネスクラスにアップグレードさせたというものだ。
このてん末自体は、3月16日に放送された「ナカイの窓 ハワイSP前編」の冒頭でも紹介されていたが、海外旅行に詳しい芸能ライターは、ニュース記事には不自然な点があると指摘する。そもそも羽田とハワイの直行便にファーストクラスの設定はないというのだ。
「番組内でもファーストクラスという単語は1回も出てきません。羽田・ハワイ線の機材から推測すると、中居には最初からビジネスクラスが用意され、共演者には準ビジネスクラスと言える“プレミアムエコノミー”が用意されていたと考えるのが自然でしょう。番組側としては十分に気を遣ったはずですが、座席名に“エコノミー”と入っていることで勘違いした陣内が怒ったというのが真相ではないでしょうか」
それでは“ファーストクラス”という間違った情報はどこから来たのか。実は3月17日放送のラジオ番組「ナインティナイン岡村隆史のオールナイトニッポン」にて岡村がこのロケについて言及し、そこで「中居はファーストクラスだった」と触れていたのである。そんな二次情報がネタ元であれば驚きだが、それでは陣内のわがままも作り話なのだろうか? 前出の芸能ライターはこう語る。
「ヤラセに厳しい目が向けられるなか、番組内で作り話を放送することは有り得ないでしょう。ただ、プレミアムエコノミーをエコノミーと言い換えて話を盛る程度は許容範囲なのかもしれません。一方でニュース記事では追加料金が200万円以上になったとありますが、これも正規料金をもとに単純計算した根拠の薄い数字だと思われます。テレビ局などの上得意先に対して航空会社が特別料金を用意していることは、旅行業界では常識です」
このように様々な疑問点があるなか、本当に陣内が日テレを出入り禁止になるのであれば、「ヒルナンデス!」の金曜レギュラーも降板するはずだ。だが、同番組には陣内が所属する吉本興業の資本が入った制作会社も関わっており、そう簡単に吉本芸人を切るわけにはいかないはず。ともあれ、コトの真偽は、「ヒルナンデス!」を観ればわかるのかもしれない。
(金田麻有)