競技かるたの次はチアダンスのヒロイン。連続の大抜擢に“あの女優”と同じ末路を想像する人が多いようだ。
3月に発表された15年の「タレント別テレビCM広告主数ランキング」で19社のCMに出演し、CM女王に輝いた広瀬すず。昨年は同ランキングでは圏外だったこともあり、その急上昇ぶりにはただただ驚くばかりだ。
昨年1月にドラマ「学校のカイダン」(日本テレビ系)で連ドラ初主演を飾ったことをきっかけに、出世街道に乗ることに成功。その後は、映画「海街diary」、ドラマ「怪盗 山猫」(日本テレビ系)と、快速特急のレールに乗せられたかのように順調すぎるステップアップを見せている。
現在公開中の映画「ちはやふる」では映画単独初主演を務めたが、すでに同作の完結編の製作が決定し、来年公開予定だとか。また、9月には映画「四月は君の嘘」、来年には映画「チア☆ダン~女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話~」と主演映画の公開が怒とうのように押し寄せる。
しかし、誰がここまで求めているかと疑問になるほどの主演作ラッシュに、アンチではなかった人たちからも、「さすがに出過ぎでは?」「役が変わってもあのしゃべり声は変わらない」「剛力彩芽と同じ匂いがプンプンする」など、女優としてのスキルを無視した起用ぶりに疑問の声が上がっているのも事実だ。
「フォトブックも売れていますし、一概にゴリ押しとは言い切れませんが、『ちはやふる』も初動でつまずいたことで、舞台挨拶のドサ回りを敢行。これが功を奏して持ち直したとはいえ、爆発ヒットには至ってません。つまり、業界内の認識と世間の人気の格差はまだまだあると思われます。それだけに広瀬を主演させておけばOKという甘い考えで出し過ぎると、どこかで目も当てられない大コケの洗礼を受けるかもしれません」(映画ライター)
とはいえ、「ちはやふる」でかるたの猛練習、「四月は君の嘘」でバイオリンを特訓、「チア☆ダン」では昨年12月から1日6時間にも及ぶダンス練習に取り組むなど、その期待に応えようと努力している広瀬。役に真摯に取り組む女優として、これから一皮も二皮もむけてくれることを期待しよう。
(本多ヒロシ)