フジテレビの2大爆死ドラマが、最新回で明暗を分けた。福山雅治主演の「ラヴソング」は5月16日の放送回で、月9史上で最低視聴率の6.8%に惨敗。それに対して芦田愛菜主演の「OUR HOUSE」は、5月15日放送回が前回比で1.4%も上昇し、最高を記録したのである。そんなV字回復を果たした理由を、テレビ誌のライターはこのように分析する。
「第5話ではシャーロット・ケイト・フォックスの出番を減らし、芦田愛菜を軸としたホームドラマの色彩を強めたことが正解だったと思われます。末妹役の松田芹香が幼稚園で友達を噛むというエピソードは、子育て世代なら切実に感情移入できるので、物語に惹き込まれた人も多かったでしょう。親の国際結婚から子供の成長に焦点を変えたことで、今後も視聴率の向上が見込めそうです」
そんな「OUR HOUSE」が今後、達成できそうな現実的な目標が見えてきた。それは「ラヴソング」の視聴率を上回ること。前出のテレビ誌ライターはこんな見込みを語る。
「これまで両ドラマの視聴率には4%以上の開きがありましたが、最新回ではその差が1.4%まで迫りました。『ラヴソング』には回復の兆しが見えないため、逆転も決して不可能ではありません。そうなれば『芦田が福山に勝った!』と大きな話題となり、さらに視聴者を呼び込めるはず。日9ドラマが月9ドラマに勝つ日が来たら、まさに爽快でしょうね」
低視聴率に爆死していたと思ったら、いつの間にか「福山に視聴率で勝つ」チャンスを手に入れていた芦田。天才子役の持つ運は、やはり相当なもののようだ。
(金田麻有)