芦田愛菜主演のドラマ「OUR HOUSE」(フジテレビ系)の2話目が4月24日に放送され、視聴率が5.0%に終わった。1話目の4.8%に続いて低調な数字となるなか、アメリカ事情に詳しいライターはドラマの設定が甘すぎると疑問を呈している。本ドラマの主題とも言える国際結婚と、アメリカ人妻・アリスの人物設定がおかしいというのである。
「父親の奏太はアメリカでアリスと結婚したことになっていますが、アメリカでは2年以内の再婚には離婚証明書が必要。半年前に先妻を亡くしたばかりの奏太が演奏旅行にわざわざ英文の離婚証明書を持参するでしょうか? またアリスも、アルバイトのディーラーとして働いていたという経歴ですが、ラスベガスのカジノは全米のディーラーにとって憧れの地。カジノに雇われるにはオーディションで腕前を試されるなど、アルバイトができるような仕事ではないのです」
そんないい加減な描写に加えて、芦田らが住む家でのドタバタ劇にも不自然なところが目立つ。そもそも初めて日本に来たはずのアリスが妙に日本語が上手いだけでもおかしいのに、そのアリスが日本の習俗を知らなすぎるのだ。前出のライターが指摘する。
「来日したことがないのに日本語ができるということは、日本の文化に相当興味を持っているはず。それなのに家の風呂を泡風呂にし、それをなじった芦田に対し『お湯を捨てればいい、ケチ』と反論する様子は、あまりにステレオタイプな外国人描写で不快感を抱くほどです。脚本家と演出家の2人はいずれも50代ですが、彼らの外国人観は20世紀のままで止まっているんじゃないでしょうか」
11歳の芦田が活躍するドラマを50代の2人が潰す。そんな構図に陥っている「OUR HOUSE」に復活の目はあるのだろうか。
(金田麻有)