平均視聴率が上昇し続けるNHK朝ドラ「とと姉ちゃん」。絶好調の要因の一つが、木村多江(45)のかっぽう着姿だ! 色香に興奮したオヤジからの電話が局に殺到しているとか──。
「男性がエプロン姿に弱いのは聞いていましたが、まさか昭和初めのかっぽう着姿にまでそういう思いがあるなんて‥‥」
困惑気味に、こう周囲に漏らした木村多江。それは「とと姉ちゃん」に出演する、みずからへの反響に対してであった。今作は4月からの放送開始以来、視聴率の上昇傾向が止まらない。5月16日には、23.2%の最高記録を更新していて、6週連続で20%の大台を超えているのだが、はたして木村は何に困惑しているのか─ヒントはドラマの設定にある。
舞台は昭和初期。主人公を演じる高畑充希(24)は、亡き父に代わり大黒柱として一家を支え、戦後の東京で女性雑誌を創刊する。昭和ノスタルジー満点の作品だが、思わぬ注目が集まっているのが、高畑の母親役を演じる木村のかっぽう着姿なのだ。
木村について局に寄せられる視聴者からの電話は、2派に分かれる。まずは70代以上を中心とした意見を、あるNHK関係者が明かす。
「この世代で最も多いのが、『木村さんがかっぽう着で台所に立つのを見て、死んだおふくろを思い出した』というものです。家族の絆はこのドラマのテーマ。その象徴として、家族一緒に御飯を食べるシーンが多いのです。必然的に木村さんのかっぽう着姿は多くなります」
一方で、あまりの艶っぽさに団塊の下、60代を中心にした世代から不謹慎すぎるほどゾクゾクするとの声も。
「その世代が注目するのは、木村さんの色香です。『妙に色っぽい、着物から見えるくるぶしがイイです!』というもの。木村さんはかっぽう着に負けないくらい、肌の色が白い。指摘するパーツは、襟足や腕も含めたものです」(前出・NHK関係者)
さらにすごいのが「ハァハァ派」である。木村といえば、05年に一般の会社員と結婚して、08年には出産している。私生活は幸せ度満点なのだが、薄幸さが似合う女優として有名だ。
一方で濡れ場を演じたことは少なく、映画「東京島」(10年)で、23人の若い男に囲まれる主婦役が最もハードな濡れ場とされている。もちろん、乳首は今日まで未公開だ。「とと姉ちゃん」では母であり、未亡人という役どころ。これが相乗効果となり、興奮した視聴者からの問い合わせがNHKに殺到しているのだとか。
「『妻にかっぽう着を着せて、コスプレをさせたい。どこで売っているんですか?』というものです。主に50代が中心の意見です」(前出・NHK関係者)
50代といえば、ちょうど80年代に山本晋也監督の「未亡人下宿シリーズ」を見ていた世代。スタッフの間では「その影響ではないか」と言われているほどだ。加えて視聴者の中には、「精力剤を買って帰りたくなるほど興奮する!」という“絶賛”の声を届けた猛者さえいたというのだ。
当の木村には、そのようなことは一切伝えられていない。しかし、自分のかっぽう着姿が注目されているのは知っているようで、冒頭の肉声が漏れたのだ。みずからは、「未亡人」に対して欲望をかきたてているのではなく、「マザコン」欲求を刺激しているのではないかと分析しているようで、本人いわく、
「結局はお母さんへの思いと一緒じゃないでしょうかね。理想の母親像をご自分で描いて、それを私に当てはめていただいたのはありがたいですね」
ぜひ一度、かっぽう着濡れ場を熱演してほしい。