4月から始まったNHK朝の連ドラ「とと姉ちゃん」。初回は22.6%、第1週の平均視聴率は21.7%と好スタートを切ったが、ネットではなぜか不評の声も少なくない。
「いい話だけどつまらない、どこかで見たような感じ、展開がスロー、中途半端といった声が多いですね。ドラマの初回冒頭にさっそく登場した『どうしたもんじゃろうのう』という遠州弁の決め台詞が、無理やり言わせた感があってまったく生きていませんでした。家族の会話も、都会からの転勤族のように標準語で遠州弁の匂いがしません。後につながると思わせるような伏線もなく、視聴者を困惑させているようです」(女性誌記者)
ちなみに、ドラマは静岡県浜松市が舞台だが、主人公のモデルである「暮らしの手帖」創業者の大橋鎭子は東京生まれ。その後、父の転勤で小学生の頃は北海道で過ごしている。
それほど不評の声がありながら、2週目に入っても依然、高視聴率をキープ。その理由はどこにあるのか。
「前作『あさが来た』の通期視聴率が23.5%と今世紀の最高視聴率で幕を閉じただけに、序盤の高視聴率はお得意さんのご祝儀相場のようなもの。また、朝ドラの第1週はあくまでプロローグ。視聴者は第2週以降でドラマの善し悪しを判断しますから、これからどれだけ視聴者を留めておけるか、新しい視聴者を呼び込めるかにかかってきます」(テレビ誌ライター)
小橋一家の今後も視聴率も、“とと姉ちゃん”の双肩にかかっている。
(大門はな)