2人の役者によってNHKのドラマが絶好調モードとなっている。
一つは大河ドラマ「真田丸」。これまで同時間帯は日本テレビの「世界の果てまでイッテQ!」の独壇場だったが、5月に入り『真田丸』がついに捉え、大河関係者は気勢をあげているという。
「視聴率急上昇の立役者と言われているのが、豊臣秀吉を演じる小日向文世の怪演です。主演の堺雅人を完全に食う存在感を見せつけています。秀吉を演じた役者の中でも『歴代最高』との呼び声もあるほどです」(テレビ誌ライター)
そしてもう一つは、満島ひかりが主演を務める土曜ドラマ「トットてれび」だ。初回放送から視聴率10%を超え、同ドラマ枠としては異例の高視聴率を記録している。
「黒柳徹子のエッセーを原作とした自伝的ドラマですが、満島が黒柳を徹底的に研究しているのがよくわかる。話し方や仕草は“黒柳が憑依したとしか思えない”ほどです」(テレビ関係者)
その評判からか、最近になってNHK内では再来年の大河ドラマに主演・小日向、ヒロイン・満島を抜擢しようという動きがあるのだという。NHK関係者が明かす。
「いま噂されているのが『足利尊氏』です。鎌倉時代末期から南北朝時代の動乱期を描いた『太平記』(91年)で、室町幕府初代将軍の足利尊氏を真田広之が演じ、視聴率26%を記録しています。確かに尊氏の肖像は小日向さんの雰囲気がありますからハマリそうです。ただ、再来年は64歳ですし、実際問題、熟年期しか描けないですから、大河の主演が成立するかは正直微妙ですね。逆に満島さんの主演のほうがありえそうです」
こうした話題が出るのも、2人が名演している証左だろう。