月9史上最低の視聴率で推移しているドラマ「ラヴソング」(フジテレビ系)が、ついに捨て身の策に打って出た。6月5日に第9話の先行上映会とスペシャルライブを開催。ヒロインを務める藤原さくらに加え、いずれも演技初挑戦の新山詩織とLeolaの3人がアコースティックギターを手に劇中歌を披露した。このイベントについてテレビ誌のライターが驚いた様子で語る。
「ドラマの先行上映会は決して珍しいものではなく、今季も『世界一難しい恋』(日本テレビ系)や『重版出来!』(TBS系)が実施しています。ただ通常はドラマのスタート時に行うもので、『ラヴソング』のように放送終盤というタイミングは極めて異例です。おそらくフジテレビとしては、ギター女子3人のスペシャルライブでマスコミを集め、視聴率復活の起爆剤にしたかったのでしょう」
たしかにスペシャルライブの記事はメディアをにぎわせたが、これが視聴率に繋がるかどうかは疑問だ。世間の目はスペシャルライブにばかり注がれており、肝心のドラマについてはネットでもさほど話題になっていないのである。テレビ誌のライターが続ける。
「上映会イベントでは『#ラヴソング』や『#藤原さくら』といったハッシュタグを付けてのツイートを促していましたが、ツイート数の増加が目立ったのは藤原らギター女子の名前だけ。つまりイベントに足を運んだファンは上映会ではなく、歌姫たちのステージが目当てだったわけです。もはや『ラヴソング』は、ギター女子たちのプロモーション映像だと思って観るのが正解なのかもしれません」
6月8日にはファーストシングル「Soup」をリリースする藤原。同曲は「ラヴソング」の主題歌でもあるが、ジャケットにはドラマとの関連性を示す要素は皆無だ。もはやアーティスト藤原のプロフィールにて「ラヴソング」は黒歴史として消去されるのかもしれない。
(金田麻友)