妖艶美女との密会が発覚した六代目三遊亭円楽。小学生のころから行きつけだったという銀座でデートした後、二人が向かったのは東京東部の繁華街として知られる錦糸町だった。ここで二人は大人向けの専門ホテルを利用したわけだが、錦糸町に詳しい雑誌編集者はこのチョイスに驚いた様子で語る。
「だって錦糸町は円楽師匠の地元ですよ! 師匠は墨田区生まれで、その墨田区随一の繁華街が錦糸町。子供のころはよく駅前のデパートで遊んでいたそうです。今回のホテルは師匠が通っていた中学校から2キロ弱、高校からは3キロ弱の徒歩圏内です。子供のころから勝手知ったる場所なので顔バレの恐れも高いですし、これでは少しも“密会”とは言えませんね」
しかも錦糸町は円楽の実家に近いだけではなく、落語家として活躍していた場所からもすぐだというのである。落語に詳しい芸能ライターが指摘する。
「先代の5代目圓楽が弟子たちを引き連れて落語協会から独立したとき、私財を投じて『寄席若竹』を設立。その若竹は錦糸町駅から南に2.5キロの場所にありました。その若竹は4年でつぶれ、円楽一門会は現在『お江戸両国亭』で寄席を開いています。ここは錦糸町の隣駅にあり、今回のホテルまでは徒歩20分と近距離なんです。これをサラリーマンにたとえれば、自分が勤める会社から歩いていけるホテルを利用したことになりますよね」
どうやら円楽の地元愛は、密会相手への愛情よりも深かったのかもしれない。
(金田麻有)