有村智恵(28)が4年ぶりに日本女子プロゴルフツアーに本格復帰した。13年から米国ツアーに挑戦するも、トップ10に入ったのはわずか2回。夢破れて完全撤退したテイだが、それでもスポンサー企業の「争奪戦」が始まっていた。
5月23日、熊本県出身の有村はフェイスブックで〈(4月に)熊本で地震に遭った後、自分の中で色々と考えた結果、アメリカを離れ日本へ戻るという決断に至りました〉と表明。スポーツ紙デスクが話す。
「6月9日から行われた『サントリーレディス』は3位タイと好発進で、再デビューは上々でした。試合後、『いろいろな方から、日本でプレーする姿を見たい、と言っていただいて。熊本地震が一番の理由ではありますが‥‥』と経緯を説明。米ツアーから逃げ帰ってきたようなイメージがつくことだけは避けたかったのですが、有村人気は健在でした。彼女は当面、ゴルフ一筋の生活を送るつもりで、『オトコはもうこりごり。もういい』と話している。14年に舞台俳優・南圭介(30)と破局した一件が尾を引いているようです」
2人の交際は13年9月に発覚。米ツアー参戦中も南が渡米したり、ツアーの合間に有村が帰国するなどして逢瀬を重ねたが、それによってコンディションを崩したことで、関係は終焉を迎えてしまう。
先のサントリーレディスは最終的に24位タイと失速するも、国内ツアーのシード権を失っていることもあり、ギャラリーからは「次は優勝して(シード権を)取っちゃえ」と熱い声援が飛んでいた。ゴルフライターが解説する。
「出場できるのは主催者推薦出場枠の8試合(すでに2試合消化)と、出場権が残っているメジャー大会の日本女子プロ、日本女子オープン。その各試合で3位に入れば次戦にも出場できるため、実質『8試合プラスα』です。その間、優勝するか年間賞金ランク50位以内に入れば来季のシード権が取れますが、例年2000万円が当確ラインだけに、けっこう厳しい。ただ、試合数が限られ、時間に余裕があるため、他のスポンサー企業からゴルフコンペのゲスト出演オファーが殺到している。女子ツアーの冠試合スポンサーが空き待ち状況というほど、女子ゴルフ人気が続いていますからね」
プロゴルファーの賞金以外の収入といえばスポンサー料だが、シード圏外の選手にとって、企業のゴルフコンペのゲスト出演は大きな収入源だ。マネージメント会社関係者が話す。
「通常、トッププロであれば、スポンサー契約の中でCM撮影やコンペのゲスト出演などの拘束日を数日間ほど押さえられている。ただ、契約外の選手はスケジュールしだいで、企業のゴルフコンペに呼ばれます」
男子プロのトップ級の相場が20万から30万円のところ、有村は1日参加で50万円。1泊なら100万円以上にアップする。スポーツメーカー広報マンが話す。
「コンペ主催企業は得意先へのいいアピールになりますからね。そのうえツーショット写真やプレゼント商品にサインまでもらえる。ゴルフコンペを企画する企業は増えるばかりです」
「シード権なし」でもフトコロはウハウハだ。