7月16日から発売される東京五輪・パラリンピック公式ライセンス商品が3日、発表された。東京五輪のロゴが用いられた商品がすでに販売されているが、今回発表されたのはアニメや漫画のキャラクターがあしらわれた商品。「ドラゴンボール」の悟空や「ワンピース」のルフィ、「妖怪ウォッチ」のジバニャンなどのイラストが使用されている。
日本のアニメや漫画は世界的に人気で「クールジャパン」を代表する存在であることから世界にPRする意味で商品化されたのだろう。また、アニメファンは旺盛な購買意欲を持っているため、売り上げを期待してのことかもしれない。ところが、この安易な商品にアニメ、漫画ファンから厳しい批判が寄せられることとなってしまった。
「カッコ悪くて着たくない」「デザインのセンスがない」といった声に加えて、「誰がどんな選考基準でこれらのキャラクターを選んだのか?」という疑問が聞こえてくる。
「組織委員会は『もっと多くのヒーローが集まれるよう作者や権利者と交渉する』としているので、明確な選考基準はなく、有名で使用OKが出そうなキャラをとりあえず選んだということなのでしょう。悟空やルフィ、鉄腕アトムが選ばれたのはまだわかりますが、クレヨンしんちゃんはいいのでしょうか。世界中の人に堂々と勧めるようなアニメではありませんし‥‥。他に選ばなければいけないキャラがいるだろうという思いがアニメファンにはあるようです」(週刊誌記者)
そもそも五輪なのにスポーツ物のキャラクターが1人もいないのも変な話。世界的に人気の「キャプテン翼」や「YAWARA!」の猪熊柔がいてもいいだろう。日本らしさを出すなら「一休さん」はどうか。また「機動戦士ガンダム」のガンダムは日本のロボット技術をアピールする意味でも外せない。組織委員会はネットでのそんな声にも耳を傾けるべきではないだろうか。