ただ、長利氏が「狙うなら今年」と言い切る理由は、もう1つあった。
「宝くじで関連がないかと探しているやさき、今年の2等は賞品の選択ができると発表されたことです。当せん金1000万円、豪華客船の旅、タレントの所ジョージさんのカスタマイズカーの中から1つ選ぶというもの。サマージャンボで過去、車が賞品になった年は82年から88年までの7年間あります。実はその間の87年に1等で『16万台』が2本、2等でも1本と大爆発しているんです」
ちなみに87年は、衣笠祥雄が大リーガーのルー・ゲーリッグの持っていた連続試合出場記録(2130試合)を抜き、世界記録を達成。今年、日米通算安打数でピート・ローズの大記録(4256安打)を超えたイチローの偉業と重なる。
また、87年はブラックマンデーが起こり、バブル沸騰中だった日本の株価も大打撃を受けたり、尾崎豊がクスリで逮捕されるなど、今年の話題と似ている点も後押ししそうだ。
狙いの番号が「16万台」というのは、車が賞品として復活した「2等選択の法則」からうなずけるところだが、それだけでは1等への道はまだ遠い。組番号が異なれば当せん金はわずか10万円。億万長者になるためには、組番号も重要だ。
長利氏が続ける。
「車が賞品となった82年から88年までの7年間、1等の組番号を見ていくと、最も多く出現したのが十の位が『8』で、一の位は『3』でした。両方に該当する『83組』は、87年の1等にもなっています。ですから、組番号はズバリ『83組』を狙いたいですね」
ちなみに05年以降は奇数の組番号が連続で出現中。1等賞金が5億円になった今こそ、「83組の16万台」でブチ当てたいものだ。
また、同時発売されている「ジャンボミニ」についても、長利氏は「偶数の法則」をイチオシする。
「13年の年末ジャンボからスタートした『ジャンボミニ』は、今回のサマージャンボで9回目になります。毎回、1等の当せん番号は1つだけ抽せんされるため、これまでに8つの番号が1等になっているのですが、その全ての組の下1桁が『偶数』なんです。先月抽せんされた『ドリームジャンボ』も組下1桁は『2組』。ここは、とぎれるまで狙ってみたいですね」
さらに「サマージャンボミニ」のみを見ても、数字の偏りがあるという。
「一見、各桁の数字はバラついて平均化しているように見えますが、『千の位』だけは別。『6』が5割の出現率を誇っています。『組の下1桁が偶数』で『千の位が6』の番号がおもしろいと思います」
1等は7000万円だけに億万長者とはいかないが、1等の当せん本数はジャンボの約5倍。ジャンボとミニの両狙いで、この夏は、ドカンと大きな花火を打ち上げたいものだ。