かつての輝きを失い、完全に地に落ちたとも言われるフジテレビの月9ドラマ。7月11日には桐谷美玲主演の「好きな人がいること」がスタートした。初回視聴率こそ10.1%と、なんとかギリギリ2ケタに乗せることができたが、様子見で視聴される第1話より、やはり肝心なのは第2話。
「前作の『ラヴソング』、前々作の『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』のどちらとも初回は2ケタ視聴率を記録していますが、第2話は軒並み1ケタに転落。ここで大きく崩れてしまうとその後の立て直しはほぼ困難ですから、早くも崖っぷちといったところでしょう」(テレビ誌記者)
その第2話は18日に放送予定だが、同日の11時45分から23時24分までは大型音楽特番「FNSうたの夏まつり~海の日スペシャル~」が放送される。そのため、11時間にも及ぶ番組の合間に、強引に第2話が放送されるという異例のスケジュールが組まれているようだ。
「FNSうたの夏まつり」の視聴者をそのまま取り込み、高視聴率を狙っているというのは、一目瞭然。しかし、すでにこの放送スケジュールを知っている視聴者からは、「変なブレイク作るな!」「歌番組楽しみにしてる人からしたら、盛り上がりに水を差されたようなもの」「ちょうどいいお風呂タイム」といった声があがるなど、まったく歓迎されていないようだ。
「この手の長丁場の音楽番組は自分のお目当てのアーティストの出番がわからず、気がつけば長時間テレビに張り付いてしまい、いろんなことがおろそかになってしまうもの。“お風呂タイム”は間違いなくここになるでしょうし、人によっては夕食の時間にする人もいるかもしれませんね。しかし、フジテレビとしてはこの最後の手段を使っても視聴率が1ケタに落ちるようなら、もはや成す術なしでしょうね」(テレビ誌編集者)
はたしてこのなりふりかまわない戦略が吉と出るか凶と出るか、かなりの見ものだ。
(本多ヒロシ)