AKB48の選抜総選挙で2年連続の女王に輝いた指原莉乃が、アイドルの常識をくつがえす発言や行動を連発し、ファンを驚かせている。7月13日に出席した製品発表会では、バラエティ番組「今夜くらべてみました」(日本テレビ系)で共演するお笑い芸人の徳井義実を相手に、同じベッドに入る寸劇を披露。その衝撃をアイドル誌の編集者が語る。
「雑誌のグラビアでは、アイドルがベッドの上に座るカットすら撮影NGということも珍しくありません。それが男性タレントと一緒にベッドインしてみせるなど、今の指原はまさに『なんでもあり』状態です。7月12日放送の『今夜くらべてみました』ではバストトップ周辺から太い毛が生えていると告白し、徳井ら共演者がドン引きに。こんな際どい発言でも好感度は下がらないのですから、新たなアイドル像を作りだしていると言えそうです」
女優であればベッドシーンは大人の演技に必要なステップだが、アイドルには不要なはず。同様にいわゆる“シモ”の話題も普通なら避けるものだ。それがなぜ指原だとすんなり受け入れられるのか。前出のアイドル誌編集者はこんな見立てを口にする。
「指原人気の本質は、20代女性の本音を代弁する庶民性なのかもしれません。『ちょっと疑問なんですけど』と問いかける場面では女性視聴者と同じ目線で質問し、シモ系の話題では女性が日ごろ感じつつも口に出しづらいことを代わりにしゃべってくれています。しかも指原は衣装のチョイスがOL寄りで、顔つきも親しみやすいので、女優が無理に一般人に合わせているような浮世離れ感もありません。だから徳井とのベッドインもスキャンダラスにならず、笑いに昇華できるのでしょう」
かつては雲の上の存在だったアイドルも、今では「会いに行ける」がキャッチフレーズになる時代。指原はそこからさらに一歩進んで、「いま隣にいそうな」アイドルというポジションを作り出すことに成功したのかもしれない。
(金田麻有)