間寛平が7月20日、演劇集団「劇団間座」を立ち上げ、旗揚げ公演を12月24日、25日に大阪で行うと発表した。
「きっかけは、お正月に寛平が神戸でイベント出演した際、若手芸人に『仕事がない』と窮状を訴えられたことから。吉本芸人歴46年の寛平は、これまで後輩たちのために何一つ貢献していないことに思い至り、発表の場を増やそうと考えついたという。すぐさま脚本(NON STYLE・石田明)と演出担当者(MBS制作局・村田元氏)を決め、会場(大阪・HEP HALL)まで一気に押さえる早業を見せました」(スポーツ紙記者)
寛平は吉本新喜劇の座長経験者。新喜劇との違いを出すため、出しものはミュージカルにした。虫をテーマに、笑いあり、涙ありの感動巨編で、出演者をオーディションで決定。所属タレントはもちろん、未経験者にも門戸を開くという。
「吉本はタレント数6000人を誇る日本一のエンタテインメント企業。お笑い芸人だけでなく、文化人、俳優、アイドル、アーティスト、アスリートが所属しています。しかし、本業で食べていけるのはほんの一握り。それだけに、挫折する者も少なくありません。今回の劇団発足がうまくいけば、くすぶっているタレントを有効活用したり、新しい才能を発掘するチャンスが増える」(お笑い関係者)
寛平の腕の冴えが期待されるところだが、一抹の不安がないわけではない。寛平のルーズな金勘定だ。
「寛平は先輩芸人の借金の保証人になったことが発端で、危ない金を借りて1億円の借金をこしらえ、一家心中まで思い詰める事態を招いた経験があります。暴力団との親密関係を絶ち切れず、完済するのに21年もかかってしまった。劇団といえば、濃密な人間関係が築かれる場。座長として慕われ、頼りにされた時に、寛平が情にほだされてやらかさないとも限らない」(芸能ライター)
旗揚げ会見で「これからは人のために生きていきます。人のために頑張ります」と宣言した寛平。本当に大丈夫?
(塩勢知央)