それでも小藪の存在が大きすぎる?
2月4日、吉本新喜劇が、現座長の小籔千豊、川畑泰史、すっちー、酒井藍に加え、次期座長候補となる“リーダー”に就任する清水けんじ、吉田裕、信濃岳夫、諸見里大介による4座長・4リーダーの新体制になると発表。新喜劇結成60周年を迎える3月1日に発足させるという。
ベテラン座長の内場勝則と辻本茂雄は、2月から3月にかけて開催される大阪・なんばグランド花月公演をもって座長を勇退。また、人数は未定だが“リーダー”となった4人の中から来年、新座長が誕生する可能性があるという。
「今回、新体制に移行する背景には、小藪の影響があります。小籔は吉本のいわば“改革派”で、17年に酒井藍を史上最年少で初の女性座長に抜擢。今年は3月から47都道府県に加え、中国、タイ、バンコクなど新喜劇のワールドツアーを開催するなど、次々と新しいことを提案し、実行していますからね。今回の現状にとらわれない動きも、小藪主導と見られています」(芸人関係者)
小藪は06年に座長に就任以来、東京での認知度拡大や新規客の掘り起こしなどにも大きく貢献してきた。
「芸人内では作法にうるさいことで有名で、筋の通らないことをしでかすと先輩であっても説教することから、『小籔警察』とも呼ばれています。ただ、小藪の存在が大きすぎるだけに、リーダーの中からポスト小藪が出てくるのは、なかなか難しいかもしれません」(夕刊紙記者)
新体制のその先も、小藪頼みは続きそうだ。
(鈴木十朗)