女優・黒木瞳の初監督映画「嫌な女」(松竹)が先月公開されたが、苦戦を強いられている。
実力派女優の吉田羊と木村佳乃がW主演を務める同作だが、「公開が50スクリーン程度だったことを考慮しても、公開初日と翌日の映画興行収入ランキングすらトップ10入りしなかった。興行収入は1億円に届かないのではないかと言われています」(映画誌編集者)
みずから原作の映画化権を取得し、メガホンをとったというだけあり、撮影中は黒木も相当に力が入っていたというのだが‥‥。
「監督経験の浅さはいかんともしがたかったですね。誰かいいブレーンでも付ければ良かったんでしょうけど、黒木さんが自力で完成させることにトコトンこだわったため、現場は混乱。PRイベントでは、吉田さんから『セリフを音階で指示された』などと、気苦労の耐えない現場だったことを暴露されていました」(前出・映画誌編集者)
それでも、そこは稀代の大女優である。映画公開前には、周囲の冷たい視線にめげるどころかこんなエピソードまで──。
「映画の上映前には全国各地でイベントを行ったのですが、黒木さんはイベント会場に毎回シャンパンを用意するようスタッフに指示していたそうです。彼女は大のシャンパン好きで、当然安いシャンパンでは機嫌を損ねる可能性もある。スタッフもかなり困惑したと聞きます」(前出・映画誌編集者)
公開前には、前祝いとばかり高級シャンパンに舌鼓を打った黒木だが、勝利の美酒とはならなかったようだ。
(しおさわ かつつね)