魔夜峰央氏のギャグ漫画「パタリロ」が12月に舞台化することが発表されて、先日、出演キャストなどの詳細が明らかになった。
同作は1978年に「花とゆめ」(白泉社)で連載が始まり、1982年にはアニメ化もされている往年の人気作品だが、やはり原作ファンの間で一番注目を集めていたのは、同作の主人公であり、物語の舞台であるマリネラ王国の若き国王のパタリロ・ド・マリネール8世の配役だ。
問題は、パタリロのどこかキモさを感じてしまう変人キャラクターと、パンチのあるビジュアルを再現できる役者がかなり限られること。人気漫画作品の実写ほど発表されたキャストに対して反対意見が多くあがるのが宿命だが、今回パタリロ役に決まった若手俳優の加藤諒に関しては、「キャストを聞いておもわず笑った。間違いなくハマり役」「これには違和感がまったくない」「加藤と聞いて観たくなった」など好反応ばかりだ。
「加藤といえば、言動がいちいち女々しかったりとオネエと間違われることが多いが、女性が大好きという特殊な立ち位置。また、10歳時の加藤と共演していた明石家さんまが、気持ち悪い子供だとあまりイジらなかったという筋金入りのキモカワ俳優です。彼が持つ不気味さがまさかこういった形で生かされるとは‥‥」(エンタメ誌記者)
パタリロに限らず、そこらの俳優では到底再現できないような不気味キャラが登場する漫画やアニメはかなりある。今後、加藤はキモキャラの実写化に欠かせない存在になるかもしれない。
「ネット上では、80年代から90年代に一世を風靡した『おぼっちゃまくん』を実写化する際には、主人公の御坊茶魔(おぼうちゃま)役もぜひ加藤でと熱望する声があがっています」(前出・エンタメ誌記者)
同舞台では、加藤には存分に気持ち悪さを発揮していただきたいところだ。
(田中康)