社会

パチンコ依存、万引き癖、婚活疲労…ユニーク「専門外来」の画期的治療

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 最近は病院の診療科の名前に「パチンコ外来」「旅行外来」などユニークな専門外来が増えている。それだけ現代の社会が多様化し、人々の病も多様化しているということなのだろう。

 先日「3年目の浮気」のヒット曲で知られる「ヒロシ&キーボー」のキーボーがコンビニでアイカラー(1600円相当)を盗んだ疑いで逮捕され、話題になった。万引きは犯罪だが、彼女は認知症の父親の介護疲れで鬱状態だったのでは、と同情の声も寄せられている。また、マスコミでも報道されているように、高齢者の、特に単身の高齢者の万引きも急増。孤独による精神の病かも、ということで、「万引き外来」も登場している。窃盗癖(クレプトマニア)専門外来のある銀座泰明クリニックの茅野分院長はブログにこう書いている。

〈このような万引きは精神医学的に“病的窃盗(窃盗癖)”といい、別に必要としなくても、物を盗みたいという衝動・欲求を制御できず、コントロールできなくなる“衝動制御の障害”という病気です。しかし、一般の精神科臨床で治療されるケースは少ない〉

 今までは病気と見なされなかった分野に医療の手が伸びている。

 パチンコ外来は、「ギャンブル依存症専門外来」として、医療法人社団祐和会大石クリニックなどが開設、社会復帰ができるようになっている。最近では久里浜医療センター(神奈川県横須賀市)にできた「インターネット依存治療外来」に全国から多くの患者が駆けつけている。

 そして、なんといってもイマ風なのが「婚活疲労外来」だろう。河本メンタルクリニック(東京都墨田区)が開いて10年近くになるが、河本クリニックではこう言っている。

「不安や緊張の多い婚活を続けることで、気がつかないうちに身体に様々な症状が出たり、鬱状態になる人が多い」

 一回断られるだけでも大きなダメージを受ける婚活で体調を壊し、人生も壊す人が増えているというのだ。

 現在あるユニークな専門外来をここで全て紹介することはできないが、ひとりで悩み、悶々としているその症状、病気じゃないと思ったらそうではないかもしれない。ちょっとしたことでも早めに専門外来の門を叩いてみては。

(谷川渓)

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