7月22日に放送された「ダウンタウンなう」(フジテレビ系)の人気企画「本音でハシゴ酒」の2時間スペシャルに、歌手・藤井フミヤの息子で新人アナウンサー藤井弘輝が登場し、話題を呼んだ。
「他の新人アナとは完全に扱いが別格でしたね。しかし、松本人志に鼻毛が出ていることを指摘されたり、父親のことを『父が』ではなく『お父さんが』と表現するなど、視聴者からは早くもプロ失格の烙印を押されていました」(芸能ライター)
そんな藤井アナの出演であらためてクローズアップされたのがフジのコネ入社問題だ。フジといえば、過去にもフリーアナウンサーとなった高島彩の父親は俳優の竜崎勝、同じくフリーの高橋真麻の親は俳優の高橋英樹。俳優の陣内孝則の息子は局内でディレクター職を務めている。スポーツ界からも田淵裕章アナは元プロ野球の田淵幸一の息子で、永島優美アナの父親は元Jリーガーの永島明浩氏と、フジのコネ入社はもはや伝統芸の域に近い。
世間からは親の七光りを利用してフジに潜り込んだイメージが強いために、実力が伴わないコネ組への風当たりは強い。しかし、フジテレビ社員によると実態はまったくの逆だという。
「藤井フミヤさんをはじめ芸能界、政財界の子女のフジテレビへのコネ入社がニュースで話題になっていますが、それらには大事な視点が欠落しています。コネ入社と聞くと入社を望む子を持つ親御さんがツテをたどって役員などに頼み込んで入社させてもらうのが一般的ですが、フジテレビは真逆です。芸能界、政財界の子女リストをもとに日枝会長が入社を依頼してくるように人事局担当役員に指示し、それに基づいて役員や人事局など幹部が親御さんに面会して子女のフジテレビへの入社を依頼しているのが実態なのです。つまり、お願いして入社してもらっているのです。新入社員のほとんどがこの逆コネ入社で毎年毎年、“お願いされたから入社してやった”という若者が大量に採用されます。しかし、本当に使えないし指導すれば親に泣きつきこちらが上司から叱られる始末です。この10年ぐらいはこのスタイルが続いていて、生意気で上から目線で一般人を見下した若造が大量発生しています」
このフジテレビ社員は「これが今のフジテレビの凋落の一番の原因」と嘆くが、それが本当ならフジはすぐにでもこの悪しき慣例をやめたほうがいいだろう。