プロ野球はセ・パ各チーム、100試合を消化。いよいよ頂点を目指し、CS進出を賭けてラストスパートに突入した。真夏の激戦では幾多のドラマが生まれるだろうが、その舞台裏も「特ネタ」の宝庫。球界の事情通たちが集い、こっそり明かした。
A(スポーツ紙デスク) ペナントも終盤に近づいて、首位・広島の独走を何とか止めようと2位の巨人が必死だけど、グラウンドの戦いよりも俺には気にかかる動きがあるんだよな。
B(民放局野球担当ディレクター) ああ、例のX氏の動きですよね。前監督・原辰徳氏(58)の「陰のフィクサー」と呼ばれ、メディアに携わりながらも原氏に選手補強などチーム編成の面にまで助言を送っていた人物。そのX氏が高橋由伸監督(41)に再び急接近して「俺がオマエを守ってやるから何も心配するな」などと耳打ちしているらしいんですよね。高橋監督は現役時代、X氏と比較的仲がよかったものの、周囲のアドバイスもあって指揮官就任以降は完全に距離を置くようになったと聞いていたのですが‥‥。
C(在京球団関係者) その話は私も聞いたことがあります。ちなみに以前、アサ芸さんでも記事化されていましたが、実を言うと高橋監督の監督付マネージャーを務めている人物は、もともとX氏が以前在籍していた組織の後輩。だから両者の間には強固なホットラインが今でも根強く残っている。そのルートを使えばX氏は高橋監督に容易に接近できる。当然と言えば当然なんですよね。
D(夕刊紙プロ野球担当記者) X氏からすれば、巨人フロントには昨オフ、原氏を監督のポジションから外し、退陣に追い込み、ひいては陰でサポートしていた自分も“閑職”に追いやられたと思い込んでいる一方的な恨みがある。
B もう一度、原氏を野球界において何らかの形で復権させ、再びそのフィクサーとして自分も甘い汁を吸いたい。それがX氏の狙いですよ。高橋監督に急接近し始めたのも、7月7日に渡辺恒雄主筆(90)が「由伸の責任じゃない。フロントだ」と“口撃”して現球団幹部たちの力が弱まった直後のこと。その隙にX氏が間に入って高橋監督と原氏の距離間を再び縮めておき、現球団幹部たちが仮に今オフにも要職を解かれることになったら、もしかすると原氏の古巣再復帰の可能性も出てくるかもしれないですからね。
A そうそう。実際に「X氏はどうも原氏に巨人のGMの座をやらせたがっているらしい」という怪情報も聞こえてきているからね。
C X氏は昨年も巨人監督から退任したばかりの原氏を中畑清前監督(62)に代わるベイスターズの新指揮官候補としてDeNA側に売り込んでいたらしいですからね。結局、その「DeNA・原辰徳監督誕生」は条件面等の問題で消えてしまいましたが‥‥。ここ最近もX氏は自分の息がかかった子飼いの記者を手足のように使い、各方面で暗躍させながら怪しい動きを活発化させています。「巨人・原GM」を誕生させるか、あるいは20年東京五輪に臨む侍ジャパンで原監督を誕生させるかでしょう。X氏は二段構えのシナリオで、着々と原氏の球界復帰プランを練っているようです。