スポーツ

プロ野球「事件だらけのキャンプ」ダークサイド報告書!(2)巨人・高橋監督のひと言に報道陣が憤りの声

20170223l

 一方、「12球団一、おもしろくない」とブーイングの声があちこちから聞こえてきたのは、巨人の宮崎キャンプ。

 坂本勇人(28)がフリー打撃に臨んだ2月6日の練習後のことだった。高橋由伸監督(41)は本球場を出て車に乗り込むまでの間、報道陣の囲み取材を受けるのだが、当然ながら、「今日の坂本はどうでした?」と話題を振られた。

「すると高橋監督は吐き捨てるように、『見てない!』。そのひと言だけで去っていきました」

 アキレ顔で振り返るのはスポーツ紙デスクである。

「報道陣からは『そういう対応のしかたはないでしょ』と憤りの声が上がりました。毎日のようにそんな感じですから。そもそも高橋監督はキャンプイン前日に『ポジションが決まっているのは坂本ぐらいかなと思う』と、レギュラーは坂本以外全員が白紙と宣言している。なのに、その坂本の初フリー打撃を見ていないとはどういうことなのか。ましてや、WBCにも出るのに。だから『これなら中畑さんのほうがよほどいい』と。いろいろサービスしてしゃべってくれますから」

 思わぬところでの「中畑清監督」待望論噴出である。

 実は、球団から報道陣に対し、「雑談を原稿にするな」との通達がなされているともいうのだが、

「そもそもキャンプでは雑談も取材の一環。なのに野球の話すらまともにしてくれないうえ、雑談もダメとなればおもしろいネタはなく、原稿が書けない。もちろん、選手の雑談原稿もNGです。報道陣は『巨人なんて取材しなくていい』と、半ば突き放した感じになっている。話を聞きに行っても、どうせロクな反応はないから」(前出・スポーツ紙デスク)

 セ・リーグ5球団に加え、報道陣まで「敵」に回してしまったのである。

 別の意味で報道陣が取材環境に困惑しているのは、DeNA。キャンプ地でインフルエンザ、と聞いて思い出すのは5年前である。当時の中畑清監督がかかってチームに蔓延、大騒動に発展したのだ。その教訓が生かされていない事態が今年、またもや発生した。発症源はラミレス監督(42)の専属通訳。取材で接触していた報道陣全員に、マスクと予防薬が配布されたのだが、

「予防薬は、中畑インフル騒動時に大量購入して余っていたもの(笑)。報道陣が保菌者となった危険性が高いため、選手や監督に近づかないなどの制限がつけられ、予定されていた監督と報道陣の懇親会や朝の散歩も、全て中止に。『まともに取材できない』と、メディアからは嘆き節が出ました」(球団関係者)

 広島では、ベテランの新井貴浩(40)にまったく元気がない。昨年オフ、黒田博樹氏(42)が引退。盟友だった新井がチーム最年長になったが、連覇に向けて牽引するプレッシャーと、頼れる先輩が不在とあって、関係者に「黒田さんがいないのは寂しいと、つくづく感じる」と漏らしているのだ。広島のメディア関係者は、

「本来、リーダータイプでない新井は、黒田氏がいることでリーダーらしいふるまいができ、結果も伴った。その支えがいなくなり、『黒田ロス』にかかっています。今年のスランプが早くも心配されていますよ‥‥」

 ここ数年にない「異変」が現れたのは、中日のキャンプ地だった。落合博満氏(63)が1月末でGMを退任。落合氏はこれまで、OBを遠ざけるチーム運営をしてきたが、邪魔者は去ったとばかりに、これまで距離を置いていたOBが続々とキャンプ訪問しているのだ。「あの人だけは許さない」と落合氏への恨み節を残して昨年途中に解任された谷繁元信前監督(46)も2月9日に顔を出し、森繁和監督(62)や選手と、半年ぶりに親交を温めていた。

 名古屋の球界関係者は、

「これまでは落合氏付きの編成部員に、落合氏が沖縄にいるかどうかを確認したうえで、不在時を狙って訪問していたOBたちが、気軽に来ています。次期監督候補の山本昌氏(51)と山崎武司氏(48)の2人も、初日にそろって登場した。落合派だったフロントの人間とは口もきかないという徹底ぶりでしたが(笑)」

カテゴリー: スポーツ   タグ: , , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    なぜここまで差がついた!? V6・井ノ原快彦がTOKIO・国分太一に下剋上!

    33788

    昨年末のスポーツニュース番組「すぽると!」(フジテレビ系)降板に続いて、朝の情報番組「いっぷく!」(TBS系)も打ち切り決定となったTOKIOの国分太一。今月30日からは同枠で「白熱ライブ ビビット」の総合司会を務めることになり、心機一転再…

    カテゴリー: 芸能|タグ: , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<寒暖差アレルギー>花粉症との違いは?自律神経の乱れが原因

    332686

    風邪でもないのに、くしゃみ、鼻水が出る‥‥それは花粉症ではなく「寒暖差アレルギー」かもしれない。これは約7度以上の気温差が刺激となって引き起こされるアレルギー症状。「アレルギー」の名は付くが、花粉やハウスダスト、食品など特定のアレルゲンが引…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<花粉症>効果が出るのは1~2週間後 早めにステロイド点鼻薬を!

    332096

    花粉の季節が近づいてきた。今年のスギ・ヒノキ花粉の飛散量は全国的に要注意レベルとなることが予測されている。「花粉症」は、花粉の飛散が本格的に始まる前に対策を打ち、症状の緩和に努めることがポイントだ。というのも、薬の効果が出始めるまでには一定…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
上原浩治の言う通りだった!「佐々木朗希メジャーではダメ」な大荒れ投球と降板後の態度
2
巨人・坂本勇人「2億4000万円申告漏れ」発覚で「もう代役・中山礼都の成長に期待するしかない」
3
フジテレビ第三者委員会の「ヒアリングを拒否」した「中居正広と懇意のタレントU氏」の素性
4
巨人「甲斐拓也にあって大城卓三にないもの」高木豊がズバリ指摘した「投手へのリアクション」
5
3連覇どころかまさかのJ2転落が!ヴィッセル神戸の「目玉補強失敗」悲しい舞台裏