真心ぴゅあ、光一ぴかいち、月せーら…子供の超難読名が目に余る!
「親のエゴのせいで就職でも差別されて…」
何と読むのかまるでわからない超難読名の子供が増える一方だ。親の思い入れぶりを揶揄してか「キラキラネーム」と呼ばれるこうした名前。度が過ぎた珍名のためにさまざまな問題も噴出しているようで‥‥。
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〈最近日本では風変わりな名前の子供が多いらしいけど、絶対読めない名前とか、日本語っぽくない名前とか、ちょっとかわいそうだなと思う。親御さんたちは愛情をもって名付けたんだろうけど‥‥〉
歌手の宇多田ヒカル(29)がツイッターでこう発信をすると〈かわいそうか、かわいそうじゃないか決めるのは子供だよ。最低な考え〉など猛反発の声が上がる一方、賛同する声も多かった。
たとえば、夢雲(むーん)、楽々天(ららあ)なんていうのは、まだかわいいほうで、真心(ぴゅあ)、光一(ぴかいち)、月(せーら)、愛世(らぶゆ) 矛伴目途(むはんまど)‥‥。暴走族風当て字かと思えば、漫画のキャラの連想、さらにはいきなり英訳で読ませる。そんな珍名「キラキラネーム」が最近大はやりだ。ところが、目に余る難読名や珍名のために、当の子供はさまざまな苦労を強いられているという。
そもそもキラキラネームはなぜ増えたのか。教育評論家の石川幸夫氏が言う。
「若い世代が常に閉塞感を感じている今、せめて子供の名前は好きにつけたいと、大人のエゴからとても読めないネーミングをする。当の子供は入学式などで名前を呼ばれるのをひどく嫌がるようになる。あだ名がついて、それで通せる子もいますが、結局、名前に過剰反応し、引きこもってしまうケースもある」
キラキラネームは「お受験」でも明らかに不利とか。
「まず子供の集団の中にいるとイジメの対象になりやすい。イジメられれば、親は学校に対し、クレーマーのようになりがち。そう判断され、入学試験でキラキラネームとそうでない子が同点で並べば、普通の名前の子が合格するでしょうね。こうした名前をつける親は、若年の成長過程にある人が少なくない。言葉に意味を込めるのでなくファッションの一つとして使っているフシがあります」(石川氏)
就職の際にも、不利を被ることが考えられる。
「企業の人事担当者はキラキラネームの学生を、そんな名をつける親の常識が影響していると判断。採用したら何をしでかすかわからないと書類選考で落とすそうです」(経済誌記者)
経済評論家の荻原博子さんが言う。
「イチローやユースケ・サンタマリアみたいに珍しい名前でも実力が伴えば鬼に金棒。でも生来、気の弱い人もいる。他人に『珍しい名前だね』と言われただけで落ち込む人には、非常にマイナスでしょう。名前を生かせるかどうかはその人のキャラクターしだいですが、親は生まれてくる子のキャラクターまでわからないですから」
それにしても、初対面の人の反応に、常に気を遣わなければいけないような名前を子供が望まないことぐらい、親ならわかりそうなものだが‥‥。