「夫の義理を果たして低視聴率のフジにお別れ」
日テレが「来年の10月ドラマ」まで囲い込んだ!
昨秋放送の主演ドラマ「家政婦のミタ」の大ヒットで、松嶋菜々子(38)は高視聴率女優に返り咲いた。その勢いのまま、日本テレビが囲い込みに動いたというのである。
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「ミタ」最終回で視聴率40%を叩き出した松嶋が次に出演したのは、今年1月期のフジテレビ系ドラマ「ラッキーセブン」だった。
「松嶋はもともと、『GTO』『やまとなでしこ』『美女か野獣』など数々のヒット作でフジとのパイプが圧倒的に強かった。次女出産後、女優復帰を果たしたのも09年のフジ『救命病棟24時』でしたしね。そんなパイプを利用してか、松嶋は“格差婚”ともささやかれる夫・反町隆史(38)の売り込みまでフジにしていたそうです。結果、反町はフジからお呼びがかかった。それだけに、再ブレイクした松嶋は義理立てで“古巣”のドラマに出演したのでしょう」(芸能プロ関係者)
フジはそのまま松嶋を囲い込みたかったはずである。というのも、フジには苦い思い出があるからだ。
「フジは松嶋の復帰作『救命病棟24時』の終了後、彼女にかつての人気ドラマ『やまとなでしこ』スペシャル版への出演を打診したといいます。ところが、松嶋は連ドラへのこだわりを見せるとともに、自身に過去の作品の役柄イメージが定着することに難色を示したそうです」(芸能記者)
そうこうするうち、ほとんど接点のなかった日テレが松嶋の連ドラ主演、しかもこれまでのイメージとは一線を画す役を用意して、「ミタ」で大ブームを作り上げた。
同ドラマのヒットに焦ったのが、フジというわけだ。
「不況の影響もあって、『ミタ』出演時の松嶋のギャラは全盛期の半分150万円ほどだった。にもかかわらずフジは、『ラッキーセブン』の出演オファーに、主演でもないのに全盛期と同じ300万円を提示し、巻き返しを図ったんです」(前出・芸能プロ関係者)
だが、「ラッキーセブン」は平均視聴率15・6%と、「月9」にしては低空飛行。
「松嶋にしてみれば、同ドラマでは積極的に番宣に出演するなど、協力を惜しまなかったのに、恥をかかされるように低視聴率だったのです」(前出・芸能記者)
そんなフジを尻目に、日テレは新たな一手に打って出たのである。
「日テレはここが勝負どころとばかりに、迅速に来年度の連ドラ主演の枠を確保したんです。しかも4月期、10月期の2回と、先の先まで用意した。そればかりか、松嶋の所属事務所の後輩・井上真央(25)主演のドラマを今期の7月から開始するなど“地固め”にも動く念の入れようでした」(前出・芸能プロ関係者)
芸能評論家の三杉武氏は言う。
「松嶋と日テレの強固な関係は2月の『エランドール賞』授賞式にゲストで出席した時が象徴的でした。あまり公の場に出ることのない松嶋が、『ラッキーセブン』放送期間中に『ミタ』のテーマソングに乗って登場したんですからね」
松嶋のまなざしは、今やすっかりお台場より汐留のほうに向いているようだ。