外国に帰化して五輪出場を目指したのは猫ひろしだけではなかった! 9月7日放送の「ナカイの窓 アスリートSP」(日本テレビ系)に出演した男子体操の塚原直也が、現在はオーストラリア人になっていると告白。アテネ五輪で男子体操団体の金メダルに輝いた名選手が明かした意外な事実に、司会の中居正広や共演者も驚きを隠せなかったようだ。
2008年の北京五輪で日本代表に落選した塚原は、オーストラリアに移住しての現役続行を決断。それを聞いた中居は「猫、塚原ってこと!?」と切り込み、男子マラソンのカンボジア代表として今夏のリオ五輪に出場した猫ひろしになぞらえた。その塚原は2009年からオーストラリア選手権を三連覇していたが、2012年のロンドン五輪では市民権取得が間にあわず、出場断念を余儀なくされたのである。海外事情に詳しいスポーツライターが解説する。
「塚原にとって誤算だったのは、オーストラリアが2012年に移民政策を厳格化したことです。それまでは2年間の現地在住歴が条件だったのに、塚原が市民権を申請している真っ最中に条件が4年間へと変更。この影響をもろに被り、塚原の市民権取得は2013年にズレ込んでしまいました」
番組中で塚原は、「急にルールが変わって、それで(滞在日数が)足りないって言われて、『えー』って思って」と、当時の悔しさを口にしていた。ちなみにリオ五輪では個人・団体ともにオーストラリア男子は出場権を得られず、塚原の五輪挑戦は夢に終わっている。そんな塚原と猫ひろしは39歳の同い年。リオ五輪に出場した猫がいかに凄いのかが分かるエピソードにもなったようだ。
(金田麻有)