電話1本でやすやすと記事の痕跡を消し去った田邊氏だが、業界内では別の実力者がこのスキャンダルの行方を見守っていたという。大手事務所関係者が田邊氏の動静を明かす。
「タレントの人気一つで趨勢が目まぐるしく変わる業界ですが、勝ち残った大手事務所のトップたちは意外に相通じた仲。家族のようにゴルフや雀卓を共にすることでお互いの出方を探り合う意味もあるようです。しかし田邊氏は今年、そんな身内とも言えるような関係で、一方の『ドン』とも呼ばれる別の事務所有力者A氏と、複雑なビジネストラブルに発展してしまったといいます。はからずも取り巻きの業界人まで巻き込む形でいさかいが生じたようで、その報復でタレントのスキャンダルがリークされていると、まことしやかにささやかれているんです」
常に裏方に徹していた田邊氏だが、SMAPの解散騒動では世の注目の的となってしまった。
「田邊氏はSMAPの育ての親と言われる元チーフマネージャー・B氏と懇意で、相談に乗っていて、一連のお家騒動でジャニーズ事務所から追い出されたB氏ごとSMAPを身請けしようと乗り出していた。ところが最終的に木村拓哉(43)が事務所残留を決め、裏切ったため、条件が合わなくなって降りた。その背景として、木村の妻・工藤静香(46)から相談を受けた際に説得して木村を翻意させたのが、A氏だったと言われているんです」(前出・大手事務所関係者)
そして、今回の夏目妊娠騒動までが報復のリークだったのだろうか──。
「そもそも、さしたる証拠もなしに、日刊スポーツに1度ならず2度までもあんな大きな記事が出ることはありえない。絶対の自信があったのは、確実な情報ルートがあったからなのは間違いありません」(芸能デスク)
仮にリークだったのだとしても、田邊氏が真正面から握り潰したということになる。はたして真相は──。
田邊氏と旧知の仲という歌謡界の大御所・敏いとう氏が騒動を一刀両断する。
「芸能界のドンといえば昭ちゃんだよ。昭ちゃんは僕より年齢が1歳年上だけど芸能界での処世術が抜群で、特に引き抜きがうまかった。Aもドンの器ではあるけど、昭ちゃんの弟分だったからな。タモリだって生き延びているのは昭ちゃんのところにいるから。芸能界は長いものに巻かれろ。そこを履き違えてはいけない」
“怒り心頭”となった芸能界のドンは、その影響力をまざまざと見せつけたようである。