9月15日、民進党の新代表を決める選挙が実施された。いち早く立候補を表明して、やる気満々の蓮舫氏が代表となったが、「二重国籍」の疑惑が選挙前に浮上。嘘と言い訳を重ねて釈明する姿に有権者はドッチラケムード。党の「顔」になっても隠し切れない、軽くてチャライ「正体」に今こそ迫る!
「31年前、誕生日が来る前だったので17歳でした。未成年だったので、父と東京で台湾籍の放棄手続きをしています」
9月6日、地方遊説先の高松市で記者会見を開き、みずからの国籍を、こう説明したのは民進党の蓮舫代表代行(48)だ。岡田克也代表(63)の任期満了に伴い、次の民進党の代表選に立候補した。ライバル候補者は前原誠司元外相(54)、玉木雄一郎国対副委員長(47)。9月15日の臨時党大会に向けて選挙戦に入ったやさき、蓮舫氏に浮上したのが「二重国籍」疑惑だ。
蓮舫氏は台湾人華僑の父・謝哲信氏と日本人の母・桂子氏の長女として1967年に東京で生まれた。「謝蓮舫」という名前で育ち、日本国籍を取得してからは「斉藤蓮舫」、94年にフリージャーナリストの村田信之氏と結婚して「村田蓮舫」に名前が変わった。
9月3日に生放送で出演した「ウェークアップ! ぷらす」(日本テレビ系)で国籍の件を質問されると、
「生まれた時から日本人」
「(台湾)籍を抜いている」
と完全否定。それが舌の根も乾かぬうちに冒頭の会見で台湾籍について、
「確認が取れていない」
と、あっさり覆してしまったのだ。
公職選挙法では、選挙管理委員会に届ける際に、戸籍抄本か謄本の提出が求められる。04年7月、第20回参院選で初出馬、計3回当選しているだけに、日本国籍を取得しているのは間違いない。問題は「台湾籍」の放棄である。そもそも台湾の国籍法では満20歳にならないと除籍できず、説明にブレが生じている。
しかもここにきて出てきたのは、以前から二重国籍を自覚していた「証拠」だ。それは97年に月刊誌「CREA」(文藝春秋)の2月号に掲載されたインタビュー。当時、中国に留学していた蓮舫氏は、その理由をこう語っている。
〈自分の国籍は台湾なんですが、父のいた大陸というものを一度この目で見てみたい、言葉を覚えたいと考えていました。〉
7日にはフジテレビなどのインタビュー取材に対し、
「編集過程で『(台湾)籍だった』という部分が省かれた」
と、自身が政敵を激しく追及する姿とは打って変わった、苦しい言い訳に終始。選挙ポスターでは「85年台湾籍から帰化」と書いており、虚偽の「経歴詐称」であれば、公選法第235条の虚偽事項の違反になる。
政治評論家の浅川博忠氏もこう指摘した。
「党代表になったということは、衆議院選挙で勝って与党になれば総理大臣です。国籍の問題を抱えた状態で、中国と尖閣諸島を巡って緊張状態になった時、国民は信頼して指揮を任せられるのでしょうか。認識の甘さから窮地に追い込まれた蓮舫氏に、代表としての資格があるのか、しっかりと問われるべきです」