「発言」で墓穴を掘るだけではなく、叩けばホコリも出てくる。
「11年の行政刷新相時代には、過去に薬物で逮捕され、闇社会との関係も噂される人物から接待を受けていたと報道されました。また、公設第一秘書が自転車に乗って飲食店店員のスカートをめくり、臀部を触って逃げて、蓮舫氏が謝罪したこともあり、国会の外で話題になることも多い」(政治部デスク)
2010年10月には、国会議事堂内でファッション雑誌の撮影を行って批判を浴びたこともある蓮舫氏。民進党のベテラン議員は“愛情”を持ってこう話す。
「注意しても口が達者だから言い訳もうまい。火を吐くようにしゃべり続け、見た目も怪獣映画の『大巨獣ガッパ』に似ているから、『メスガッパ』と呼ばれている。本人は知らないと思うけど(笑)」
弁が立つのは政治家になる前、芸能界でビートたけし(69)など、大物たちと番組で共演する中で鍛えられたからだろう。
青山学院大学在学中の19歳の時、新人タレントの登竜門「第14代クラリオンガール」に選ばれ、本格的に芸能活動を開始。B80・W58・H80というスレンダーボディを武器に写真集を出したり、AV界の巨匠・村西とおる氏(68)がイメージビデオを撮影したこともあった。グラビア時代を知る関係者は懐かしそうに振り返る。
「すごい明るくて現場のムードメーカー。カメラマンが胸の谷間を強調するポーズを要求したら、美乳をムギュッと寄せて艶っぽい表情を見せていました」
黒髪のショートカットは今と同じで、流行のハイレグ水着を着ることもあった。また、撮影中のふるまいにスタッフが驚いたことがあるという。
「サイパンでグラビア撮影をした時、すっぽんぽんになってカメラマンの前を横切り、腕で胸を、足で股間部が隠れた瞬間を撮影するため、何度も砂浜を走っていました。全裸でものおじしない度胸はさすがです」
タレントとしてお茶の間で知名度が広まっていく中、酒席で同席した舛添要一前都知事(67)に求婚されて、あっさり断ったこともあるというエピソードも。
鍛えられた肝っ玉の強さで、二重国籍の疑惑を乗り越え、党の顔として活躍できるのか──。
「民主党時代に有権者を失望させ、民進党になって立て直すためには、蓮舫氏が再生の切り札。ただ、他に目立った候補がいなかったのが、民進党の現状でもあるのですが‥‥」(五味氏)
政権与党時代には、約420人いた国会議員は約3分の1に激減。泥舟の中、2番から1番を目指した蓮舫氏の代表就任は、有権者にとって吉と出るのか、凶と出るのか──。