「1月解散風」が永田町で吹き荒れる中、大忙しなのが蓮舫民進党代表(48)だ。山本有二農水相(64)の失言に不信任決議案の提出をチラつかせるなど“舌”好調である。一方、「二重国籍問題」には歯切れが悪く、同時に打たれ弱さも露呈している。
10月28日、東京地検に国籍法違反などの罪で告発状を提出した市民団体「愛国女性のつどい花時計」岡真樹子代表が告発理由を語る。
「本来は民進党内部が調査して国民に公表すべき問題だと考えています。党代表に就任したということは総理になる意志がある。その人間が疑惑に答えない姿勢に異議を呈したかった」
蓮舫氏は22歳までに日本国籍か台湾籍のいずれかを選択する義務があったが、10月7日まで放置していた。また04年7月、初出馬した参院選における選挙公報やHPには「85年台湾籍から帰化」と記載されていた。民進党議員は、
「二重国籍者の国籍選択は『努力義務』にすぎない。選挙公報についても公職選挙法の時効は過ぎている。違法性が低いうえ、蓮舫は10月18日、大手マスコミにオフレコ懇談を開催したことで説明義務は果たしたと考えている」
と党内戦略を語るが、新たな時限爆弾のカウントダウンが始まっていた。ジャーナリスト須田慎一郎氏が4日放送の「そこまで言って委員会NP」(読売テレビ)にて、こう語ったのだ。
「代表どころか、国会議員を辞めなくちゃならないようなスキャンダルがあるんです」
この発言の核心について、さる自民党大物議員は「蓮舫が台湾総統選に投票していた、という疑惑があるんです」と証言する。
「00年と04年、彼女は報道番組のキャスターとして現地を訪れていた。映像には残されていないが、台湾総統選で投票権を持っていたのであれば、今までの発言が全てウソになりかねない」
須田氏に問い合わせると、
「明言は避けるが、将来的な政治家人生を考えると一度議員を辞職し、やり直したほうがいいでしょう」
これに対して民進党本部は、
「そういった事実は一切ございません」
とコメントした。
「代表就任後すぐにこの惨状で、党内からは『ウチは野田(佳彦幹事長)代表だよ』と揶揄するような声すら聞こえてくるほど。実際、党運営は野田幹事長に委ねている。蓮舫は“顔”にすぎず、いざとなったら変えるだけだ」(前出・民進党議員)
民進党の自滅で、自民党内部は笑いが止まらない、となるかどうか。