その店の系列店に在籍し、坂口が最も多くの金を貢いだとされる「本命ホスト」がAだという。
「身長175センチほどのスラリとしたイケメン。ジャニーズの中島健人に似た顔だちで、10代からこの世界に入り、6年ほどで超人気ホストに成長。今では店の幹部にまで上り詰めました」(ホストクラブ関係者)
Aが武器にしていたのはルックスだけではない。
「とにかく口が達者で、狙った上客は結婚までほのめかしてつなぎとめていた。ある人妻には『俺のために離婚してくれ』と芝居まで打って、数千万円の金を貢がせたことも。結婚詐欺スレスレのグレーな接客は店ぐるみで行われ、ヘルプについたホストたちが、Aの客を囲んで『お姫様!』と持ち上げてその気にさせるんです。もはや洗脳です」(前出・ホストクラブ関係者)
坂口もまた、Aに真剣交際を迫られた客の一人だった。Aはまだホスト遊びに慣れない坂口に、
「俺をホストではなく、一人の男として見てほしい」
と泣きながら告白。さらに免許証を見せ、本名や住所をさらすことで信用を得ていったという。
「それがAの常套手段だとも知らずに、坂口はすっかり心を許してしまった。営業終了後、店の前に止まったタクシーに2人で乗り込んで深夜の街に消えていくのを、何度も見かけました」(前出・ホストクラブ関係者)
Aを知る元同僚ホストの以下の証言からは、坂口が溺れた「ホストSEX」の実態が浮かび上がっていく。
「やはり、そこは営業の一環ですからね。前戯にはたっぷり時間をかけるそうです。それもセックスの大半の時間はキスに費やし、その段階でどんな女性でもメロメロにしてしまうとか」
この元同僚ホストによれば、しばらくAを指名していた女性客の一人はこんな感想を漏らしていたとも。
「前戯だけでイカされた。でもフィニッシュはいつも自分勝手だった」
前戯は献身的でも、挿入段階になると、ワガママな面が露呈するという。
「とにかく美人にアレをしゃぶらせるのが好きで、延々とフェラチオをさせるそうです。ただ、挿入するとすぐに果ててしまうことが多く、期待が大きかった分、『ダマされた』と感じる女性は多かったと思います。フィニッシュが近づくと『最後はゴックンする姿を見たい』と口内発射を要求していたそうです」(前出・元同僚ホスト)
こんな身勝手な性癖の持ち主でも、坂口は関係を断ち切れなかったようだ。
「所属先の事務所を辞めた今年3月頃からはホストクラブの料金が支払えず、売り掛け(ツケ)にするようになった。その額が500万円ほどに膨れ上がって、坂口の自宅にホストクラブの連中が押しかけるようになると、集金役のホストに『体で払うから』と発言したこともあったそうで、その時すでに、誰にも頼らず、自力で借金を返済する意志を固めていたのかもしれません」(前出・ホストクラブ関係者)
ここは、不退転の決意で挑んだエロス転身の「成果」が注目されるばかりだ。