和解報道が出たにもかかわらず、いまだ収束しない。小林幸子(58)の“お家騒動”は泥沼化するばかりだ。すでに「NHK紅白歌合戦」の出場枠剥奪の動きが強まっているというのである。
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小林は今年4月に、30年近くにわたって苦楽を共にしてきた個人事務所「幸子プロモーション」の元女社長と、元専務の女性を解任したことから、激しい逆風にさらされている。
しかし6月25日、元社長に約4000万円、元専務に2000万円を支払うことで和解が成立したと伝えられた。やっと騒動は収まるかと思われたが、同日に元社長サイドは「道義的・倫理的責任、感情的な諸問題を含めての全面的な和解ではない」と否定。
さらにその2日後、小林が会見を開いて2人に気遣いを見せるアピールをしたのだが、元社長は「信用できない」と不快感を示したのである。
匿名を条件にさる芸能関係者が言う。
「元社長は4000万円を受け取った時点で、和解に納得していたと思います。そもそも、本当に許せないのなら、そんな大金を受け取らないでしょう。実はそのあとに、小林とすんなりと和解できない状況になってしまったんですよ」
すでに報じられていることだが、元社長は小林と袂を分かつや、芸能界の有力者に相談を持ちかけている。その有力者は元社長に同情し、さまざまな形でのサポートを約束。ところが元社長はここへきて単独で小林と話を進め、和解金を受け取ってしまったようだ。
「有力者にしてみれば、元社長が自分のあずかり知らぬところで小林と和解に動いたことで、急にハシゴを外された格好です。『勝手に和解なんてふざけるな!』と怒るのも無理はないでしょう。その結果、元社長は、和解金を受け取ったにもかかわらず、感情論を持ち出して再び小林を批判せざるをえなくなったわけです」(前出・芸能関係者)
これを受けて、小林サイドも芸能界の別の重鎮に相談を持ちかけるなど沈静化に動いているが、まだ騒動は尾を引いているのだ。
しかも、小林にとっては最も恐れていた事態に陥りそうなのである。
「有力者が『紅白』の出場歌手選定に影響力を持っているんです。騒動直後から指摘されていた小林の34回連続出場に、今度こそ赤信号がともったと言われています」(レコード会社社員)
それも小林が保持してきた紅白出場枠を奪う形で、すでに大物歌手が後釜として内定したというのだ。
その大物歌手とは、八代亜紀(61)である。
「八代さんは01年を最後に紅白から遠ざかっていますが、最近はバラエティやCMでのコミカルなイメージで若い世代にも人気を集めていますし、歌手としての実績も申し分ない。何よりも、同じ演歌枠ということで、小林さんの代わりとしては用意周到な人選と言わざるをえませんね」(前出・レコード会社社員)
まだまだこの騒動は波紋を広げそうだ。