毎年のように視聴率の低下が指摘されながらも、大みそかの夜の楽しみとして今も高い人気を誇る「NHK紅白歌合戦」。多くの歌手が登場し、生放送ということもあって、これまで多くの事件が発生してきた。その中から歌姫が起こした「アクシデント」を振り返ってみたい。
セットと一体化したド派手な仕掛けの衣装でおなじみの小林幸子をアクシデントが襲ったのは1992年のこと。4億円もの費用をかけて作り出した豪華な電飾が、3分の1程度しか点灯しないという事件が発生した。小林自身はそれがわからず、客席の反応を見てやっと失敗したことに気づいたという。
中森明菜が登場したのは2014年。NHKが芸能活動をセーブしていた明菜を担ぎ出すため、会場のNHKホールではなくニューヨークのレコーディングスタジオから衛星中継を行った。
「三顧の礼で迎えた明菜でしたが、声がまったく出なかった。彼女は闘病生活を送っていたため、歌うのは約4年ぶりなので、責めることはできないでしょう。この衛星中継は本当に生中継だったのかと疑う声も上がりました」(テレビ誌ライター)
出場歌手から大ブーイングを受けてしまったのは植村花菜。2010年、「トイレの神様」で紅白出場を果たした。「トイレの神様」は9分52秒もある長い歌で、短縮することを求められたが「歌の流れがあるから」とこれを拒否。その姿勢に和田アキ子らベテラン歌手から非難の声が上がった。和田らの言い分は「誰だって切られたくないが仕方ない」というもの。結局7分50秒にして歌ったが、不穏な空気は残したまま終わっている。
この他にも大島優子や安倍なつみ、綾瀬はるかに安室奈美恵と、“アクシデントな歌姫”は多数。12月5日発売の「アサ芸シークレットVol.55」では、20もの事件を振り返っている。読めば紅白がもっとおもしろくなるはずだ。