10月17日に放送された月9ドラマ「カインとアベル」(フジテレビ系)第1話の視聴率が、8.8%だったことがわかった。この初回視聴率は、歴代月9ドラマの中で最低の記録だという。
「月9といえば2ケタ視聴率が当たり前でしたが、その中でも唯一、初回1ケタを記録していたのが、昨年放送された福士蒼汰主演の『恋仲』でした。しかし『カインとアベル』は、その『恋仲』の9.8%をさらに下回り、8%台を記録。このままだと、全体を通してワーストだった福山雅治主演の『ラヴソング』の記録も塗り替えてしまう可能性があります」(テレビ誌記者)
「カインとアベル」は、恋愛を前面に押し出さず、旧約聖書を原案としたヒューマンラブストーリーとなっている。またHey!Say!JUMP・山田涼介が、2008年の「古畑中学生」以来、フジドラマに主演するとあって注目されたが、結果は非常に厳しいスタートとなった。
そんななか、今期はフジだけが全ドラマ初回1ケタの瀕死状態だという。
「今期、2ケタ視聴率を記録しているドラマは、日本テレビの石原さとみ主演『地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子』、TBSの新垣結衣主演『逃げるは恥だが役に立つ』や織田裕二主演『IQ246』、テレビ朝日は『ドクターX』や『相棒』などがあります。しかしフジに至っては、初回からすべてのドラマが1ケタと、歴史的な低迷状態にある。また放送後、フジドラマを観た視聴者の評価も高くないため、今後さらに悲惨な数字となる可能性があるでしょう」(前出・テレビ誌記者)
一部報道では昨今の惨状に、俳優たちからドラマ出演が避けられているとも伝えられたフジ。はたして今後、フジのドラマに未来はあるのだろうか。
(森嶋時生)