10月2日の午後3時頃、東京・南青山にある高級スーパーの前に1台のハイヤーが停車。すると、
「大きめのサングラスをかけたローラ(26)が出てきました。羽織ったブルゾンの下は、スポーツブラ、脚の細さと長さが際立つ柄の入ったスパッツ、奇抜なヘソ出しファッションでしたね」(近所の美容師)
透明感あるすっぴんに、無造作に束ねた髪。どうやら、近くのジムで汗を流した帰りだったようだ。
「入店して迷うことなく向かったのは総菜売り場。さらには、精肉売り場、野菜売り場を何度も行き来していました。食品表示のラベルを穴があくほどくまなく見ながら、卵焼き、サラダ、鶏肉、アボカドを吟味していました」(前出・美容師)
おとぼけのようで、さすがはモデル! めったやたらにドカ食いはしないのだ。
都内でも指折りの芸能人出没スポットである青山には、椎名林檎(37)も買い物で訪れていた。
「今年の1月下旬、青山通りから少し入った雑貨店から、大量の袋を両手に提げ、出てきました。お化粧もバッチリしていて、とてもきれいだったので見とれてしまいました。そしたら、目が合ったんですが、その瞬間、林檎は『キャッ』と漏らしたかと思うとおびえるように目をそらして、逃げるようにタクシーに飛び乗って消えてしまいました」(偶然通りかかった男性)
椎名の“本能”が刺さる視線を拒否したのか。
石原さとみ(29)の姿がキャッチされたのは、深夜の山手通りだった。
「春先だったかな。小さなワンちゃんを連れていたんですが、何とも近づきがたい空気を醸し出していたんですよ。やたらに周囲を警戒してなのか、大きな目ん玉をひんむいてキョロキョロしていた。白のワンピースに白の大きなツバの帽子姿なので、それがちょっと怪しかったです(笑)。帽子でカムフラージュしているつもりかもしれませんが、特徴のあるプルプルな唇を見れば本人だとすぐにわかりましたよ」(目撃男性)
ぶらり街を歩いていて、芸能人に出くわすことなど、そうはない。しかも、こんな珍パターンはレアだろう。
9月の頭、東京・三軒茶屋に姿を現したのは、竹下景子(63)である。
「すいません、世田谷消防署はどちらになりますか?」
道に迷ったようで、すれ違いざま、男性に声をかけてきたという。
「地味な格好でしたが、小柄できれいでした。道順を教えてあげると、丁寧にお礼を言い、教えたとおりの方向に去っていきました」(声をかけられた男性)
それから30分ほどたち、男性も用事を済ませて再び近くを歩いていると、なんと先ほど竹下に出くわした道の近くで、見覚えのある顔が近づいてきたという。
「あのう、世田谷消防署はどちらになりますか?」
なんと2度目の竹下だったのだ。男性が「すいません、さっきも僕にお尋ねになりましたよ」と伝えると、
「あら? 本当に? 困っちゃいますね」
そう言ってほほえむ竹下。今度は建物が見えるところまで、その男性が誘導していったという。
8月7日の昼前、京急線下り電車の車内で、フリーアナウンサーの町亞聖(45)とバッタリ鉢合わせ。
「ピンク色でやや丈の短いスカートをはき、わりと派手めの服装でした。にもかかわらず、軽い変装なのか、縁が目立つメガネをかけていたとはいえ、周囲の乗客は誰も彼女に気づかない様子でした。品川駅で乗ってきて座席に着くなり、カバンから書籍を取り出して読み始め、横浜駅まで車内の景色に同化していましたね」(乗り合わせた男性)
保護色に染まるかのように前には出すぎない。これぞアナウンサーのカガミ!
仕事の現場で芸能人が目撃されるのは当たり前だが、最後は天海祐希(49)のこんなひとコマ。
「今秋クールのドラマ『シェフ』(フジテレビ系)に主演する天海さんは、撮影現場に栄養ドリンクの『タフマン』を差し入れてくれました。『(私は)オッサンか』と自分で自分にツッコミを入れて、周囲の爆笑を誘っていた。連日、早朝から深夜まで撮影漬けでも、天海さんの肌はいつもツヤツヤ。そのパワーにあやかろうと、差し入れは、あっという間になくなりました」(ドラマ制作関係者)
芸能人はオンでもオフでも、“らしいオーラ”を放出しているのである。