人気バンド「Acid Black Cherry」のアルバムを実写化したことでも話題の映画「L-エル-」の舞台挨拶が11月6日に開催され、主演の広瀬アリスら主要キャストが登壇した。終盤には、広瀬の実兄が来場していることが明かされたり、舞台挨拶は和やかな感じで終わったが、その様子について芸能ライターは気になる点を感じたという。
「人気上昇中のイケメン俳優、成田凌が登壇しなかったことです。その成田は主要キャストに名を連ねているものの、映画公式サイトにコメントを寄せていないのもまた気になるところ。これもやはり、急きょ代役として出演したことが影響していそうですね。なにしろ、あの高畑裕太の代わりでしたから」
その高畑は8月23日に婦女暴行容疑で逮捕。のちに釈放されたものの、逮捕時点ですべての仕事から降板していた。しかも本作では撮影が終了していたとされており、一時は映画そのものがお蔵入りになると危ぶまれていたほどだ。結果的には成田を代役に立てたのだが、現場は相当てんやわんやだったようである。映画ライターはこう語る。
「高畑が降板したからといって、他のキャストを全員集めて取り直すのは不可能。そのため他のキャストと絡むようなシーンを削り、代役の成田だけで撮影を進めた可能性が高いですね。そのため成田には他のキャストと共有できるようなエピソードがなく、コメントを求めたり舞台挨拶に呼ぶのは難しかったのでしょう。そのような損な役回りを引き受けた成田はある意味、大したものだと思います」
そんな紆余曲折を経て、なんとか2016年秋公開というスケジュールに間に合わせた本作品。舞台挨拶では高畑の“た”の字も聞こえてくることはなかったが、その裏には多くのスタッフによる息も絶え絶えになるほどの苦労があったことは想像に難くなさそうだ。
(金田麻有)