芸能

お笑いよりも作家として有名に!?B級芸人が生んだ意外な迷作がこんなにあった

20161201bkyugeinin

 芥川賞受賞作家のピース・又吉直樹、オードリー・若林正恭、メイプル超合金・カズレーザー、オアシズ・光浦靖子らは“読書芸人”として知られるガチの本好き。カズレーザーは忙しい中、年間200冊も読破するという。

 そんな売れっ子芸人たちの陰に隠れて、ひっそり売れた芸人の著書がいくつかある。昨年、一部で話題になったのが、過酷すぎる芸人のバイト事情を綴った「プロレタリア芸人」だ。作者は、よしもとクリエイティブ・エージェンシーに所属する漫才師、ソラシド・本坊元児。

 演芸雑誌の編集者は本書についてこう解説する。

「あれは底辺を行ったり来たりする芸人の収入を、実体験に基づいて記した名著。かなりの秀作でした」

 地元の関西を離れて、勇躍、東京に進出したが、売れる気配はまったくなし。壮絶な肉体労働の現場で働く彼の“現代版蟹工船”は、おぞましく切実で、だけど笑える。漫才師としては筋金入りとあって、同著にもその才能が散りばめられている珠玉作だ。

 一方、アニメオタクのハートをがっちりつかみ、無名ながらも年収800万円まで上りつめたのは、天津・向清太朗。「あると思います」で一世風靡した天津・木村の相方だ。向は、アキバカルチャーが流行る前からのアニオタ。

「好きが高じて『まんがタウン』で連載を持ち、14年末には『てんしんらん漫!』を出版。男性向け文庫レーベルからライトノベルを発売したり、収入は常に漫画印税のほうが上。最近は、アニソンとお笑いを融合させたイベント『アニ×ワラ』も大人気で、“800万円男”になるのも納得です」(前出・演芸雑誌編集者)

 これも芸のひとつと言えるのかもしれない。

(北村ともこ)

カテゴリー: 芸能   タグ: , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    デキる既婚者は使ってる「Cuddle(カドル)-既婚者専用マッチングアプリ」で異性の相談相手をつくるワザ

    Sponsored

    30〜40代、既婚。会社でも肩書が付き、責任のある仕事を担うようになった。周囲からは「落ち着いた」なんて言われる年頃だが、順調に見える既婚者ほど、仕事のプレッシャーや人間関係のストレスを感じながら、発散の場がないまま毎日を過ごしてはいないだ…

    カテゴリー: 特集|タグ: , |

    これから人気急上昇する旅行先は「カンボジア・シェムリアップ」コスパ抜群の現地事情

    2025年の旅行者の動向を予測した「トラベルトレンドレポート2025」を、世界の航空券やホテルなどを比較検索するスカイスキャナージャパン(東京都港区)が発表した。同社が保有する膨大な検索データと、日本人1000人を含む世界2万人を対象にした…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , |

    コレクター急増で価格高騰「セ・パ12球団プロ野球トミカ」は「つば九郎」が希少だった

    大谷翔平が「40-40」の偉業を達成してから、しばらくが経ちました。メジャーリーグで1シーズン中に40本塁打、40盗塁を達成したのは史上5人目の快挙とのこと、特に野球に詳しくない私のような人間でも、凄いことだというのはわかります。ところで、…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , |

注目キーワード

人気記事

1
長与千種がカミングアウト「恋愛禁止」を破ったクラッシュ・ギャルズ時代「夜のリング外試合」の相手
2
暴投王・藤浪晋太郎「もうメジャーも日本も難しい」窮地で「バウアーのようにメキシコへ行け」
3
日本と同じ「ずんぐり体型」アルプス山脈地帯に潜む「ヨーロッパ版ツチノコ」は猛毒を吐く
4
侍ジャパン「プレミア12」で際立った広島・坂倉将吾とロッテ・佐藤都志也「決定的な捕手力の差」
5
怒り爆発の高木豊「愚の骨頂!クライマックスなんかもうやめろ!」高田繁に猛反論