恒例の「アサヒ芸能裏流行語杯」は、内枠1番ベッキー、SMAPが好スタート。続く2枠の清原、舛添が黒い粉塵を上げ好位置キープ。第3コーナーを回って「桃色醜聞」俊太郎が大外まくり上げる大波乱の展開。名馬・迷馬が入り乱れての混戦模様──その結果はいかに!
徳光和夫(75)の次男で、タレントの徳光正行氏が今年の流行語界を看破する。
「今年はかつてないほどの流行語の当たり年。にもかかわらず本家『流行語大賞』にはまったく流行語が入っていないのはおかしい。年末は、アサ芸の裏流行語杯で振り返るに尽きます」
放送プロデューサーのデーブ・スペクター氏も同意見である。
「業界人も世間もこの贅沢な年に驚いてますよ。芸能部門では、とにかくボッキー‥‥失礼、ベッキーでしょう。向こう30年はトップ10入り確実だろうね」
初っぱなに名指しされたのは「ゲスの極み乙女。」のボーカル・川谷絵音(27)との不倫が発覚したベッキー(32)。「友達で押し通す予定(笑)」「センテンス、スプリング」など赤裸々すぎるLINEが流出し、騒動の火に油を注いだ。
「ミュージシャンが糟糠の妻を捨てるのは、昔からの慣例行事。車を乗り換えるように、その時の環境に合った女性を選ぶのはある意味、自然。ベッキーがここまで叩かれたのは、品行方正のイメージで売ってきたからにほかならない。同じハーフでも、土屋アンナなら何の問題にもならなかったハズ」(前出・徳光氏)
ミュージシャンの掟ポルシェ氏もこれに同調する。
「世の中全体が不寛容になってきたことを象徴する、息苦しい騒動でした。そもそも不倫で怒っていいのは、当事者の不幸になった家族だけ。本来、他人が読めないはずのLINEの文面を、のぞき見していることが問題にならないのがヘンですよ。ともあれ、長いで見ればベッキーは、おもしろみのない清廉潔白キャラを脱却するいい機会になった」
イタズラに道徳観念を振りかざす世間の目こそがゲスなのかも。このベッキーに続いて、狩野英孝(34)と「3カ月で30回やった」加藤紗里(26)、桂文枝(73)との20年不倫を「34ヌード」で告白した紫艶(38)、「五体不倫満足」の乙武洋匡氏(40)、錦糸町ラブホ不倫を「航海(後悔)まっただ中」と弁解した三遊亭円楽(66)など、芸能界は不倫スキャンダルが大流行した。
「今年を見ると、そろそろ『不倫口論』という雑誌があってもいいね。乙武さんの場合は奥さんが、“夫だけ”だったのに。文枝師匠がもう1回不倫したら、“桂三振”に改名するしかないんよね、ギャハハ」(前出・デーブ氏)
ゲス不倫は政界にも飛び火。自民党の宮崎謙介元衆議院議員(35)は「私のど真ん中はソナタ」の赤っ恥LINEメッセージがバレ、議員辞職に追い込まれた。
「宴席で一度挨拶したのですが、名刺の衆議院議員の上に『元』と手書きで書いてあり、すっかりネタになっていた。すでに女房が許しているんだから、世間も目をつむるべきでしょう(笑)」(前出・徳光氏)
映画界では12年ぶりに製作された「シン・ゴジラ」が大ヒット。米大統領特使役の石原さとみ(29)の「ガッジィーラ」という、微妙な英語調発音が話題に。
「間違いなく松井秀喜の『メアッツイ』、松坂大輔の『マツザーカ』の影響。安倍総理とトランプ会談でもトランプ陣営が『エイブ』と発音しましたが、明らかな不勉強です」(前出・デーブ氏)
コラムニストの青木るえか氏が強烈な印象を拭えなかったのが、MBA取得など経歴詐称で新番組司会を辞退したショーンK(48)。高校時代のアダ名は「ホラッチョ川上」だったという。
「テレビに出るのは顔と経歴だけ、と誰もが了解していたので、その経歴が崩れたら全てが崩れただけ。でも、あまり憎む気になれないのは『ホラッチョ』という語感によく出ている」
イケメン「ホラッチョ」に、目くじらを立てるのも大人気ないか。