12月4日放送の「ワイドナショー」(フジテレビ系)は、歌手のASKA容疑者の逮捕劇を取り上げたが、ASKA容疑者のタクシー内の映像がテレビで流された件について、ダウンタウン・松本人志は「最悪! こっちは協力しているのにそれを仇で返されている!」とドライブレコーダーの映像をマスコミに流したとされるタクシー会社を激しく非難した。
この件ではタクシー会社がホームページで謝罪文を掲載し、国交省がタクシーなどの業界団体に対し、映像管理の徹底を通知する事態にまで発展している。
「ドライブレコーダーは犯罪抑止にもつながるでしょうし、事件の証拠にもなります。だから撮られても誰も文句を言わない。松本さんのいう『協力』ですよね。その映像が簡単に流れるなんて恐ろしいことです」(週刊誌ライター)
松本がここまで怒ったのには、もう一つ理由があるという。
「2006年、松本さんはある裁判に勝訴しています。ビデオ店で艶系ビデオを選んでいる松本さんが映った防犯カメラの映像が写真誌に売られ、それが掲載された。艶系ビデオを選んでいる姿が晒されたことではなく、防犯カメラが異なる目的で使用されたことに我慢ならなかったのでしょう。発行元の出版社と編集人は90万円の支払いを命じられました」(前出・週刊誌ライター)
今回の件ではテレビ局側の問題を指摘する声も多い。松本のビデオ店の件と今回のASKA容疑者の件の本質は同じはず。その教訓がなぜ活かされなかったのだろうか。
(笠松和美)