主演映画「ヘルタースケルター」でヌードを披露し、文字どおり裸一貫で再出発を果たした女優の沢尻エリカ(26)。興行収入20億円超えも狙えるヒットを飾っているが、その代償はあまりにも大きかった。
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とりわけ、エキセントリックな役柄をそのまま、撮影現場に持ち込んだ沢尻のわがままぶりは、共演者やスタッフとの関係にも大きな禍根を残しているのだ。
現場関係者が舞台裏を明かす。
「中でも、共演した桃井かおりさん(61)とは、撮影以来絶縁状態。桃井さんは『もう二度と顔を見たくない』と相当おカンムリなんです」
桃井といえば、今年2月の映画製作発表の記者会見で、沢尻と同席。その際には、
「彼女はいいやつ。そろそろわかってあげて」
と、かつて自身が“わがまま女優”と言われていたことと重ね合わせた大人の発言で、大物ぶりを誇示していたが、実際の現場では一触即発のヤバイ雰囲気が漂っていたという。
「2人とも、勝ち気で同じような性格ですから、映画の撮影中はかなりバチバチでした。桃井としては、エリカばかりが注目されるのは許せないという気持ちだったようで、撮影の際、口もきかなかったようです。エリカが前日深酒して遅刻してきた時などは、怒りまくっていましたからね」
そこで撮影中にはこんなハプニングも発生した。
「桃井さんが台本を持ってきて、監督の蜷川実花さんに直談判。エリカの出番を削って、自分の出番を多くしたかったようですが、蜷川さんが断ってできなかったようです。そんなこともあって、桃井としては、作品にまったく納得がいかなかったようですね」
その後、製作発表にこそ、顔を合わせた2人だったが、「週刊文春」に報じられた沢尻の“大麻疑惑報道”で桃井の堪忍袋の緒が切れてしまったという。
「あの記事を見て桃井は大激怒。その後の映画公開のプロモーションも全て、『(自宅のある)ロスにいるから』という理由でキャンセルしてしまったほど。実際には、すでに帰国しており、渋谷で恋人とデートしているところを関係者に見られて口封じをするなど、もはや修復不可能な状況にある。映画の公開直前に降って湧いたエリカの大麻騒動も、『作品に泥を塗られた』と怒っていましたからね」(映画関係者)
さらに、沢尻を取り巻く状況も決して芳しくない。
「“盟友”と言われる蜷川監督をはじめ、周囲はこの映画さえヒットすればいいだけで、沢尻の今後のことなんかまるで考えていないよ。映画に関わった連中からも、『危なっかしくてこれ以上関わるのはゴメン』という声が大半を占めている。業務提携先の大手マネジメント会社も、一部の幹部を除いて沢尻案件には及び腰だね」(芸能プロダクション関係者)
プライベートでは、人妻の身ながらレゲエファッションブランドのデザイナーとの半同棲生活が報じられるなど、“ヘルタースケルター(=しっちゃかめっちゃか)”状態が続いている沢尻だが、今後の芸能生活に光明は見えるのか!?