ジャニーズアイドルを熱狂的に応援するファン、通称「ジャニヲタ」には、応援するグループによって独特な呼び名が存在する。
たとえば嵐ファンは、「アラシック」と呼ばれる。嵐に病みつきの意味で、嵐+病=あらし+しっく(sick)が、その由来だ。
関ジャニ∞の場合は、「エイター」と呼ばれている。これには、ちょっとした深いワケがある。デビュー時は俳優・内博貴も在籍しており、メンバーは8人だった。同時に、地元・関西のカンテレ(8チャンネル)でレギュラー番組を抱えていたため、縁ある8にちなんで、「関ジャニ8」というユニット名で活動していた。しかし、歌手デビューを機に「8」を「∞」に回転させて、現在の名前に落ちついた。そのためファンは、8⇒エイト⇒エイターとなった。内が脱退して、現在の7人体制になっても、呼称に変わりはない。アイドル雑誌のベテラン編集者はいう。
「グループ名にファンをも入れてしまったのは、現在活動休止中のKAT-TUNでしょう。そもそも、メンバーの頭文字がグループ名。K=亀梨和也、A=赤西仁(脱退)、T=田口淳之介(脱退)、T=田中聖(脱退)、U=上田竜也、N=中丸雄一なので、それをつなぐ“-”がファンを意味しています。呼び名は“ハイフン”で、メンバーはファンとつながっているという意味なのです。似たようなケースが、タッキー&翼。“&”がファンで、アンドと呼ぶことから、ファンは“安藤”と呼ばれています」
ジャニヲタ用語には、ちょっぴりイイ感動が隠れている。
(北村ともこ)