1月7日放送「出没!アド街ック天国」(テレビ東京系)にゲスト出演した俳優の前田吟が、映画「男はつらいよ」のとんでもない秘話を明かし反響を呼んでいる。
この日の番組は「鎌倉大船」を特集。大船には00年まで松竹撮影所があったため、松竹の看板映画「男はつらいよ」に第1作から出演している前田にとって、懐かしい街といえる。しかも前田によると「大船仲通商店街は下町っぽくて柴又と似てるから、何度も柴又として撮影したよ」とのこと。これだけでも撮影秘話として面白いのだが、前田はさらにキャスティングに言及。「男はつらいよ」シリーズ第2作から第26作までの間、諏訪満男を演じた子役の「中村はやと」は「泣かない赤ん坊」という理由から近所の電気屋から連れてきた「一般人の赤ん坊」だったことを明かしたのだ。
「諏訪満男は前田演じる博と倍賞千恵子演じるさくらとの息子で、第27作からは吉岡秀隆が演じている重要なポジションです。前田によると、当初はちゃんとした子役の赤ちゃんがキャスティングされていましたが、撮影中に泣き出してしまい、なかなか泣き止まなかったことからスタッフ一同が困り果てていると、近所のおばちゃんが泣かない赤ちゃんとして中村を代役として商店街の電気屋から連れてきたそうです。中村はそのまま続編に出演し続け、中学進学を理由に降板して吉岡と交代。その後はサラリーマンになったと聞いています」(映画製作会社社員)
昭和の頃は今よりはるかに大らかだったようだ。