政治

小池百合子 自民党との「都議選ゲリラ暗闘」一部始終!(3)自民党本部を敵に回しても離党はない?

20170126q3rd

「文藝春秋2月号」が発売された同日午前、首相官邸で安倍晋三総理(62)と小池氏の会談が約5カ月ぶりに行われた。

 その冒頭で小池氏は、東京五輪のエンブレムバッジを安倍総理のスーツの胸元につけ、友好ムードを報道陣に見せつける。20分ほどの会談では、東京五輪での連携や都議選の話題も出て、意見交換をしたという。

 会談後、満足そうな表情だった小池氏とは反対に、安倍総理はご機嫌斜めの様子。政治部記者は振り返る。

「小池さんからエンブレムバッジをつけられた時、ムッとした表情をしていました。この日の午後に安倍総理の関連取材が2件あったのですが、2件目の時にはバッジを外していたんです。五輪で都と連携するならそのままつけても問題ないはずですが、小池さんの和やかムードの演出をおもしろく思っていなかったようです」

 その日の夕方、二階氏は官邸記者の囲み取材でこう話していたという。

二階氏「今日の対談はどうだった?」

記者「(小池氏から離党発言もなく)肩透かしに終わりました」

二階氏「そうやろ、そうやろ。(官邸に)宣戦布告に来るわけないでしょ。あんた(=小池氏)も自民党員なんだから、あんまり生意気なこと言いなさんな」

 と、本人に伝わることを意識したかのように、警鐘を鳴らした。また連日小池氏を取り上げるマスコミについても二階氏は、

「都議会は要するに、県議会と同じでそれ以上でもそれ以下でもない。マスコミがあれこれ持ち上げるからいけないんだ。これ以上つけあがらせるな」

 と記者たちをニラむように一喝したのだった。ところが最後には「これ以上、(小池氏に関して)発言するのはやめる」と漏らした二階氏。一連の真意を官邸記者はこう話す。

「あまり過剰な発言を続けると、五輪組織委員会の森喜朗会長(79)のように小池氏から対立構造を作られ、悪者にされてしまうのを警戒したのでしょう」

 都議会自民党だけではなく、党本部を敵に回した小池氏。離党も時間の問題と思いきや、「それはない」と自民党関係者は断言する。

「小池さんが将来、女性初の総理大臣を目指しているのは党内では有名。二階さんも昨年秋、『新進党、自由党で一緒にやったからわかると思うけど、新党は時間と金とエネルギーの消費が大変。自民党の壁の大きさも知っているから、新党を作ることはないだろう』と話していました」

 前出の官邸記者も同調したうえで、小池氏の「秘策」をこう明かす。

「目の上のたんこぶの森さんをスキャンダルで追い落とし、安倍総理と2人で東京五輪を成功させたい。その実績を手土産に、次期総理のイスを狙っています。すでに森さんの政治団体などを調べさせているそうです」

 とはいえ築地市場移転問題や五輪会場見直し問題など、今のところ「口だけスケバン」な小池氏。夏の都議選で、自民党と演じるのは「茶番」か「本番」か──。

カテゴリー: 政治   タグ: , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    なぜここまで差がついた!? V6・井ノ原快彦がTOKIO・国分太一に下剋上!

    33788

    昨年末のスポーツニュース番組「すぽると!」(フジテレビ系)降板に続いて、朝の情報番組「いっぷく!」(TBS系)も打ち切り決定となったTOKIOの国分太一。今月30日からは同枠で「白熱ライブ ビビット」の総合司会を務めることになり、心機一転再…

    カテゴリー: 芸能|タグ: , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<寒暖差アレルギー>花粉症との違いは?自律神経の乱れが原因

    332686

    風邪でもないのに、くしゃみ、鼻水が出る‥‥それは花粉症ではなく「寒暖差アレルギー」かもしれない。これは約7度以上の気温差が刺激となって引き起こされるアレルギー症状。「アレルギー」の名は付くが、花粉やハウスダスト、食品など特定のアレルゲンが引…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<花粉症>効果が出るのは1~2週間後 早めにステロイド点鼻薬を!

    332096

    花粉の季節が近づいてきた。今年のスギ・ヒノキ花粉の飛散量は全国的に要注意レベルとなることが予測されている。「花粉症」は、花粉の飛散が本格的に始まる前に対策を打ち、症状の緩和に努めることがポイントだ。というのも、薬の効果が出始めるまでには一定…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
上原浩治の言う通りだった!「佐々木朗希メジャーではダメ」な大荒れ投球と降板後の態度
2
フジテレビ第三者委員会の「ヒアリングを拒否」した「中居正広と懇意のタレントU氏」の素性
3
3連覇どころかまさかのJ2転落が!ヴィッセル神戸の「目玉補強失敗」悲しい舞台裏
4
ミャンマー震源から1000キロのバンコクで「高層ビル倒壊」どのタワマンが崩れるかは運次第という「長周期地震動」
5
巨人「甲斐拓也にあって大城卓三にないもの」高木豊がズバリ指摘した「投手へのリアクション」