政治

小池百合子 欲望と裏切りの永田町「にんげん相関図」!(1)安倍総理が発した「小池ブームはすごいね~」の意味

20161110g1st

「木枯らし1号」よりも先に、永田町では強烈な“解散風”が吹き荒れている。自民党幹部が警戒するのは、自爆寸前の民進党ではなく、衆院補選「2連勝」を飾った小池百合子都知事の動向。「新党」を巡って安倍政権との暗闘が激化する中、小池知事を取り巻く欲望と裏切りの「にんげん相関図」を公開しよう。

「総理のネクタイも緑色でございます!」

 シンボルカラーの「緑」のジャケットを着た小池百合子都知事(64)がおどけた口調で話を振ると、

「緑のネクタイをしていますが、朝から青汁2杯を飲んで腹の中から緑になっている」

「あ・うん」の呼吸で応えたのは、安倍晋三総理(62)。約3カ月前の都知事選で「推薦」を巡ってひと悶着あった2人の足並みは、いつの間にかそろっていた──。

 10月16日、衆院東京10区補選で立候補した若狭勝氏(59)の街頭演説に、小池氏と安倍総理が駆けつけた。JR池袋駅前には約5000人の聴衆が集まり、「百合子コール」が起こる中、安倍総理は小池氏と固く握手を交わす。

 それから1週間後の投開票では、民進党の候補者に3万票近くの差をつけて若狭氏が当選。同日に行われた福岡6区でも、小池氏が応援演説を行った、鳩山二郎氏(37)が当選して自民党が2連勝した。その日の夜、安倍総理は二階俊博幹事長(77)に電話をかけ、

「国民の期待に応えるよう政府と党が一体で頑張っていこう」

 と伝えている。「“国民の期待”が選挙を意味するものなのか」と、永田町では「1月解散」に向けて、さまざまな思惑が交錯していく。

「麻生太郎財務相(76)は補選で有権者から一定の信任を得たとして、この勢いなら勝てると踏んで解散をしたがっています。それに待ったをかけているのが、菅義偉官房長官(67)。『新潟ショック』を受けて、議席を減らす可能性があるため、時期尚早と見ています」(政治部デスク)

 菅氏をはじめ、自民党関係者に衝撃が走った「新潟ショック」とは、10月16日に投開票した新潟県知事選挙の敗北だ。この選挙は、東京電力柏崎刈羽原発の再稼働が争点となり、現職の泉田裕彦氏(54)が出馬を撤回したあと、当初、自公推薦候補の森民夫氏(67)以外に候補者がおらず、楽勝ムードが漂っていた。

 しかし、これまで国政選挙で4回落選していたが、再稼働に慎重姿勢の米山隆一氏(49)が出馬表明すると、あっという間に情勢調査で接戦に持ち込まれ、慌てて二階氏ら党幹部が現地入り。

「支持団体を回り、『選挙で負けたら原発は動かなくなる』と叱責するような口調で手綱を引き締めていました」(地元紙記者)

 しかし、そんな労力もむなしく、5万票以上の差をつけられて惨敗してしまったのだ。

 解散に向けて自民党内で議論に上がるのは、小池氏の存在。政治評論家の浅川博忠氏はこう話す。

「自民党は衆院補選で連勝しましたが、何をしたわけでもなく、『小池人気』に便乗して勝てたことは否定できません」

 若狭氏は前回都知事選で、党方針を無視して小池氏の応援に回った。冒頭のように安倍総理が、反旗を翻した若狭氏の街頭演説に訪れるのは異例と言えよう。関係修復のアピールに躍起だが、腹には一物あるようで、

「若狭氏の当選が確実とわかったあとに安倍総理は、『やっぱり小池ブームはすごいね~』と茶化したような言い方で関係者に話していました」(政治部記者)

 安倍総理の本心は別にして、解散のキャスティングボートを小池氏が握っているのは間違いないようだ。

カテゴリー: 政治   タグ: , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    デキる既婚者は使ってる「Cuddle(カドル)-既婚者専用マッチングアプリ」で異性の相談相手をつくるワザ

    Sponsored

    30〜40代、既婚。会社でも肩書が付き、責任のある仕事を担うようになった。周囲からは「落ち着いた」なんて言われる年頃だが、順調に見える既婚者ほど、仕事のプレッシャーや人間関係のストレスを感じながら、発散の場がないまま毎日を過ごしてはいないだ…

    カテゴリー: 特集|タグ: , |

    これから人気急上昇する旅行先は「カンボジア・シェムリアップ」コスパ抜群の現地事情

    2025年の旅行者の動向を予測した「トラベルトレンドレポート2025」を、世界の航空券やホテルなどを比較検索するスカイスキャナージャパン(東京都港区)が発表した。同社が保有する膨大な検索データと、日本人1000人を含む世界2万人を対象にした…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , |

    コレクター急増で価格高騰「セ・パ12球団プロ野球トミカ」は「つば九郎」が希少だった

    大谷翔平が「40-40」の偉業を達成してから、しばらくが経ちました。メジャーリーグで1シーズン中に40本塁打、40盗塁を達成したのは史上5人目の快挙とのこと、特に野球に詳しくない私のような人間でも、凄いことだというのはわかります。ところで、…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , |

注目キーワード

人気記事

1
長与千種がカミングアウト「恋愛禁止」を破ったクラッシュ・ギャルズ時代「夜のリング外試合」の相手
2
暴投王・藤浪晋太郎「もうメジャーも日本も難しい」窮地で「バウアーのようにメキシコへ行け」
3
日本と同じ「ずんぐり体型」アルプス山脈地帯に潜む「ヨーロッパ版ツチノコ」は猛毒を吐く
4
侍ジャパン「プレミア12」で際立った広島・坂倉将吾とロッテ・佐藤都志也「決定的な捕手力の差」
5
怒り爆発の高木豊「愚の骨頂!クライマックスなんかもうやめろ!」高田繁に猛反論