「誠意の読み仮名は“カネ”でした」と揶揄されるなど、昨年古巣の横浜DeNAから“飛ぶ鳥跡を濁す”騒動で、巨人に3年総額7億円(推定)の大型契約で移籍を果たした山口俊投手。巨人では王座奪回のキーマンの1人として首脳陣から期待されていたが、春季キャンプの始まるここにきて、まさかの3軍スタートとなり周囲をザワつかせている。
「山口は昨年終盤に右肩を痛め、クライマックスシリーズ出場を目指している大事な時期に離脱。完治したということでのFA移籍だったわけですが、一部には疑問視する声もありました。また、すぐに再発するのではないかと。今回の3軍スタートの理由は明かされていませんが、3軍は育成選手や怪我をした選手のリハビリ用という意味合いが強いだけに、ほとんどの記者が右肩の故障が理由だと推測しています。2軍スタートもできないのはよほどのことですからね。ネット上では『金をドブに捨てた』『リハビリ代が7億円ですか?』とファンの失望コメントで溢れ返っています」(スポーツ紙記者)
先日、テレビ出演したDeNAのラミレス監督は「山口のFA移籍は正直痛かった?」という質問に対しあっさりと「×」と答え、「巨人には彼よりも良い投手が3、4人はいる」と冷静にコメント。「巨人の補強は脅威になる?」にも「×」と強気な姿勢を見せ、DeNAファンの溜飲を下げた。
ラミレス監督の高笑いが聞こえてきそうだが、山口の加入でローテーションが楽になると計算していた巨人首脳陣は、とんだ大誤算となったようだ。
(佐々木たける)