フジテレビの月9ドラマがいよいよ末期的な状況を呈してきた。1月30日に放送された「突然ですが、明日結婚します」の第2話が視聴率6.9%に沈没し、早期打ち切りが噂される惨状を呈している。ここからの挽回はもはや絶望的な状況だが、関係者の中にはこの数字は局側にとって想定内と指摘する声もあるという。テレビ誌のライターが語る。
「今作では主演の西内まりやが軽量級すぎるとか、コスト削減が見え見えといった批判が聞こえてきます。そんな事情も、今作の役割が『敗戦処理』だと考えれば納得がいくはず。月9ドラマのような大型枠ではスポンサーと年間契約を結んでいるため、年度末にあたる1月期のドラマで盛り返すのには限度があります。それゆえ今作の制作費を大幅にカットすることでCM料金を値下げし、埋め合わせした可能性すら考えられますね」
たしかに16年度の月9ドラマでは、途中で大手自動車メーカー1社が撤退したのを除けば、スポンサー企業は不動のラインアップとなっている。しかし「明日結婚します」が爆死すれば、現在のスポンサー企業も17年度の契約更新に躊躇しそうなものだが‥‥。
「実は17年度の幕開けとなる4月期ドラマにおいて、嵐の相葉雅紀が主役に内定したとの噂があるのです。その相葉は15年4月期の月9ドラマ『ようこそ、わが家へ』で主演を務め、及第点と言える平均視聴率12.5%をマーク。しかもSMAPが解散したいま、嵐はジャニーズのエース格ですから、さらなる上積みも望めるはず。瀕死の月9は“相葉主演”という必殺技で、大逆転を狙う構えなのかもしれません」(前出・テレビ誌ライター)
つまり、今期の「明日結婚します」は最初から捨て石だったということか。そうであれば主演の西内がさすがに気の毒になってくるが、ここは一女優として低視聴率にめげず、最後まで精一杯の演技を見せてもらいたいものだ。
(金田麻有)